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宮崎駿作品がアカデミー賞で2度目の受賞

こんにちは。

 

嬉しいニュースを知りました。

 

3月10日にロサンジェルスで発表された今年のアカデミー賞で、日本から2作品が受賞となりました。

 

1つは「長編アニメーション賞」を受賞した、スタジオジブリの宮崎駿監督作品「君たちはどう生きるか」です。

 

この作品の後にも、宮崎監督はアニメ映画を作り続けるのかもしれませんが、完成まで8年かかったというこの「君たちはどう生きるか」は宮崎監督の集大成と言えると思います。

 

この作品は吉野源三郎の小説『君たちはどう生きるか』からインスピレーションを得たようです。それで、メッセージは小説もアニメも同じ、「卑怯であってはいけない」であると思っています。

 

そして、このアニメ作品は宮崎駿さんと高畑勲さんとの複雑な関係。そして、宮崎駿さんとその盟友である鈴木敏夫さんの関係を描いた作品だと思っています。

 

宮崎さんはオリジナリティあるまさに天才。でも、その成功には上記の2人の存在が欠かせないことは宮崎さんがいろいろな所で発言しています。そして、それを映画にしたのが、この作品だと思います。

 

高畑さんに触発され、宮崎さんの才能が大きく開花。

 

そして、プロデューサーとして様々な刺激的な示唆を行った鈴木さんによって、その作品がさらに魅力的になったのだと思います。

 

 

もう一つの作品は山崎貴監督作品「ゴジラ−1.0」です。「ゴジラ・マイナス・ワン」と呼ぶようです。

 

英語では「Godzilla Minus One」。

 

(ちなみに「君たちはどう生きるか」の英語名は「The Boy and The Heron」です。「少年とサギ」という意味です)

 

「ゴジラー1.0」は「視覚効果賞」を受賞しました。この分野はアメリカが最先端をずっと走っていると思われていたので、映像制作者が驚いた、と聞きました。

 

それともう1つ、この作品はアメリカで制作される同様な作品の10分の1の費用で制作されたというのが、大きな驚きとなっていると、山崎監督が発言しているのを見ました。

 

 

役所広司さんが主演、ヴィム・ヴェンダース監督作品の「パーフェクト・デイズ」は「国際長編映画賞」にノミネートされていましたが、こちらは受賞とはなりませんでした。残念。でも、こちらも海外の方にお話しするととても興味を持ってもらえます。

 

 

それと、日本映画ではありませんが、今回のアカデミー賞の主役は「オッペンハイマー」でした。作品賞をはじめ7冠です。

 

日本では3月下旬に公開されます。ぜひ、映画館に見に行きたいと思っています。

 

吉野源三郎の小説もぜひ。

 

 

 

 

author:eiko, category:映画・TV・CDの紹介, 05:24
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1月18日、「英雄たちの選択」にジョン万次郎登場

こんにちは。

 

今週はずっと雨ですね。明日から晴れるみたいなので、期待しています。

 

 

さて、2月は家にいることが多いので、本を読んだり、録画したままで見ていなかった番組を見ています。

 

その中で、1月18日に、NHKBS で放送された「英雄たちの選択」がとても興味深かったです。

 

「幕末の冒険者・ジョン万次郎」がこの回のテーマでした。

 

ジョン万次郎の存在は、とてもワクワクしますよね。

 

 

 

高知市の桂浜に「高知県立坂本龍馬記念館」があります。ここに充実した「ジョン万次郎」の展示室があります。

 

私はこの空間が大好き。ジョン万次郎ファンは必見です。

 

 

さて、「英雄たちの選択」です。

 

この中で、『漂巽紀略』(ひょうそんきりゃく)が取り上げられていました。

 

この本は、日本に戻ってきたジョン万次郎に、1852年、土佐藩の絵師である河田小龍(かわだ・しょうりゅう)が聞き取りを行い、それをまとめたものです。

 

その現代語訳版が講談社学術文庫として出版されています。ページ数も少なく、平易な語り口と、詳細な絵図があり、読みごたえがあります。

 

 

「英雄の選択」では、ジョン万次郎の数奇な運命が分かりやすく紹介されていました。

 

1841年に14歳で太平洋で漂流し、アメリカで教育を受け、10年後の1851年に琉球を経由して、帰国しています。

 

その帰国資金は、カリフォルニアのゴールドラッシュで、短期間で稼いだというのです。びっくりですよね。

 

薩摩藩や長崎での幕府の取り調べ後、万次郎はようやく土佐に戻ります。それが1852年。

 

黒船来航の1年前です。運命の神様に操られているかのようです。

 

この番組は永久保存としました。

 

 

ちなみに、『漂巽紀略』が書かれたことで、坂本龍馬などの若者が大きな刺激を受け、日本全体に大きな影響があったことは間違いありません。文字の力はすごいです。

 

 

 

author:eiko, category:映画・TV・CDの紹介, 13:41
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宮崎駿監督作品「君たちはどう生きるか」に示唆を受けました

こんにちは。

 

数日前、ずっと行きたいと思っていた映画をようやく見に行きました。

 

宮崎駿監督作品「君たちはどう生きるか」です。

 

 

私は少し前に、1937年に山本有三の名前で出版された『君たちはどう生きるか』を読みました。(作者は吉野源三郎ですが、当時は山本有三の名前で出版されたのだそうです)

 

たまたま、鶴見俊輔の著作を読んでいたら、この本のことを紹介されていたので、興味を持ちました。

 

読んでみると、平易な文章でありながら、とても刺激的な内容であり、驚きました。

 

その後、この本が今もずっと読み継がれていること、2017年にマンガ版が出版されてベストセラーになっていたこと、そして、同じ題名で宮崎駿監督のアニメーション映画となっていることを知りました。

 

このアニメーション映画は題名は同じだけれど、本と内容は全く異なっていると聞いていたので、それも興味深いと思いました。

 

 

映画を見て、いろんな示唆を受けました。

 

この絵は映画のパンフレットの表紙です。

 

 

すごいですね。

 

author:eiko, category:映画・TV・CDの紹介, 22:27
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テレビドラマ「きのう何食べた?」は完璧です

こんにちは。

 

2019年春に放送され、大きな話題となった「きのう何食べた?」が戻ってきました。

 

2023年秋から「きのう何食べた? season 2」が始まりました。

 

待ってました。

 

 

西島秀俊さんと内野聖陽さんのたたずまいの素晴らしいこと。名優どうしが気持ちよく主人公を演じている。

 

くらくらします。

 

 

広島県では、残念なことにテレビ東京の番組は放送されません。

 

地元のテレビ局がその番組を買ってくれて、深夜に放送するのをじっと待っている状態です。

 

テレビ東京の放送から数か月後のことが多いんです。

 

でも、今回、広島のテレビ局である RCC の動きは速かった。テレビ東京の放送日とほとんど変わりません。

 

RCC に拍手。

 

 

この番組は原作者の「よしながふみ」さん、脚本の安達奈緒子さん、主演のお二人の才能がまぶしいくらいです。

 

それを、テレビ東京のスタッフと主演以外の演者の皆さんが支えている。

 

完璧です。

 

author:eiko, category:映画・TV・CDの紹介, 05:04
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NHK大河ドラマ「どうする家康」、いい感じ

こんにちは。

 

先週、時間があったので、NHK大河ドラマ「どうする家康」を5話連続で見ました。

 

第35話「欲望の怪物」、第36話「御愛日記」、第37話「さらば三河家臣団」、第38話「唐入り」、第39話「太閤、くたばる」です。

 

秀吉と家康との神経戦が繰り広げられる時代のエピソードです。

 

家康にとっても、日本にとっても辛い時代。

 

 

1582年の「本能寺の変」から、1598年の死までの16年間の秀吉のふるまいは本当に残念です。

 

私には秀吉を英雄として褒めたたえる気持ちがありません。

 

それで、この期間のエピソードは、まとめて一気に見ようと思っていました。

 

秀吉と家康の関係がうまく描かれていたと思います。

 

 

週刊誌等で「どうする家康」を批判する記事が多く、主演や脚本家への批判も多いのですが、この5回はとても良い内容だと思いました。

 

ただ、どうしても、なぜ井伊直政にあの華奢な俳優を起用したのかは謎ですが。

 

 

後、数話で終わりになると思いますが、「どうなる家康」が楽しみになってきました。

 

 

 

 

author:eiko, category:映画・TV・CDの紹介, 05:42
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10月6日の「あさイチ プレミアムトーク」は最高でした

こんにちは。

 

前回に続き、また芸人さん関連です。

 

 

10月6日(金)の「あさイチ プレミアムトーク」に西野亮廣(にしの・あきひろ)さんが登場。

 

毎週、金曜日の2時間、「あさイチ」は一人のゲストを迎えて、話を聞く会となっています。

 

西野さんというと漫才コンビの「キングコング」の一人。でも、今では「作家としても起業家」として有名です。

 

 

登場から、博多大吉さんが「きょうのゲストは炎上系クリエーターの西野亮廣さんです」と紹介したのは、びっくり。

 

仲がいいんですね。

 

 

この日の2時間は、博多大吉さん、西野さん、博多華丸さん、鈴木菜穂子アナの4名による上質の漫才を見ているようでした。

 

前回の書き込みで紹介した芸能記者の中西正男さんのことばにあったように、「芸人さんは空気をつかさどる人」。

 

まさに、一瞬の空気を掴み、くすっとした笑いに変える芸人3人の対応に気持ちがほっくりしました。

 

鈴木アナは芸人ではないのですが、まさに天然のボケを繰り出し。あははでした。

 

 

そして、西野さんの場合、単に面白いだけでなく、とても役に立つことを言ってくれます。

 

最新の諸書である『夢と金』もぜひ読みたいと思いました。代表作の『えんとつ町のプペル』も図書館で借りて読むことにしました。

 

 

番組終わりに、「西野さんの印象が変わった」という視聴者からのコメントがたくさんありました。

 

大吉さんの愛ある進行で、西野さんの素敵な面がはっきりと表れました。

 

私も西野さんへの偏見を払しょくした一人です。

 

 

 

西野さん、すごい。

 

でも、更に博多大吉さん、すごすぎる。

 

大吉さんへの尊敬の念を増しました。

author:eiko, category:映画・TV・CDの紹介, 05:32
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NHK朝ドラ「らんまん」の最終週に感動

こんにちは。

 

9月18日から9月30日まで、自宅を離れていました。

 

テレビが見れない環境だったので、この間、テレビ番組を見ることなく過ごしました。

 

いつもだったら、何の問題もないのですが、今回は NHKの朝ドラ「らんまん」の最後の2週間なので、どうなるのか、とても気になりました。

 

それで、昨日の夕方に自宅に戻った後、全10話(150分間、2時間30分ですね)を続けてみました。

 

長田育恵(おさだ・いくえ)さんが素晴らしい脚本家であることは、今回の作品でよーく分かりましたので、きっと最後も素敵な終わりとなるんだろうと期待していました。

 

そうしたら、期待以上の素晴らしさ。感動しました。涙も出ました。明るい涙です。

 

 

神木隆之介さん、浜辺美波はとても魅力的。松坂慶子さん、志尊淳さんも納得の存在感。

 

演出も素晴らしく、大満足の半年間でした。

 

 

金曜日の「あさイチ プレミアトーク」も録画していたので、最終回を見た後の博多華丸さん、博多大吉さん、鈴木菜穂子さんのコメントも聞くことが出来ました。鈴木さんは涙を拭いての登場でした。

 

本当に素敵な最終週。そして最終回。

 

湿っぽくならないように、坪内逍遥がモデルと思われる「堀井丈之助」が最後に登場。あはは。

 

すごい。

 

 

大きな拍手を贈ります。

 

今年4月の「高知県立牧野博物館」の紅葉です。

 

 

 

 

author:eiko, category:映画・TV・CDの紹介, 08:26
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NHK朝ドラ「らんまん」に酒造りの学者先生が登場

こんにちは。

 

9月5日に放送されたNHK朝ドラ「らんまん」に、新展開。

 

菌類を学んできた藤丸次郎さんが「酒造りの学者先生になる」と宣言。土佐で酒造りをしていた綾さん、竹雄さんと一緒に新しい酒造りを行うことを決意したシーンが登場しました。確か明治30年くらいの話ですよね。西暦にすると1897年。

 

「らんまん」では、酒のエピソードは終わったと思っていたので、びっくり仰天。脚本の長田育恵さんがすごい。

 

 

日本の酒造りが、従来の杜氏の経験に基づくものから、科学をとり入れた酒造法に変わっていくのは1900年くらいからのようです。

 

 

信頼できる情報から分かっているのは下記です。

 

「広島の酒造りの巨人である橋爪陽(はしずめ・きよし)は1876年に生まれ。1902年(明治35年)に、東京高等工業学校卒業して、25歳の時に広島に大蔵省の醸造技師として赴任」

 

後はさっぱり分かりません。

 

東京高等工業学校(及びその前の名称である東京工業学校)には「醸造科」の名前が見つかりません。おそらく「応用科学科」で醸造技術者となる人物を教育していたのだと思います。

 

ちなみにウイスキー造りで知られる竹鶴政孝さんは1894年生まれ。大阪高等工業学校の醸造科に学びます。1916年に卒業したそうです。

 

この頃は大阪高等工業学校には醸造科があるのに、東京高等工業学校は1929年に東京工業大学となった後も、醸造科が見当たりません。東京では、どこで醸造の学問は学ぶことができたのでしょうか? 謎です。

 

今後、この謎が解明される糸口が示されるのではないかと期待しています。

 

 

ちなみに、ずっと以前ですが、綾さんの蔵で「火落ち」(酒が腐ること)して、蔵元を廃業するシーンが登場しました。その時、綾に謝る杜氏(親方)に、竹雄が「変なことを考えたら、承知しませんきに」と鋭い眼差しで、言いました。

 

この「変なこと」というのは、杜氏が自ら命を絶つ、ということだと思います。この頃、そういうことがあったそうです。

 

1910年に乳酸菌を加える「速醸酛」(そくじょうもと)という手法が活用されるまで、「火落ち」はかなりの頻度で続いていたようです。この「速醸酛」を生み出したのは「学者先生」なんだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author:eiko, category:映画・TV・CDの紹介, 05:55
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森有礼と矢田部良吉の関係が描かれた「らんまん」はすごい

こんにちは。

 

たびたびで恐縮ですが、今日もNHK朝ドラ「らんまん」の話です。

 

8月14日から18日の週では主人公の槙野万太郎と田邊彰久教授の関係が丁寧に描かれました。

 

素敵です。

 

田邊彰久教授のモデルとなったのは矢田部良吉(やたべ・りょうきち)と言われています。

 

矢田部教授は、万太郎のモデルとなった牧野富太郎を東京大学植物学教室への出入り禁止にします。1890年のことです。矢田部教授は39才。富太郎は28才です。

 

この時、矢田部教授は大きな権力を有していました。ところが、そのすぐ後の1891年に、大学教授職を非職となります。

 

大学内の権力闘争に敗れたのだと言われていますが、一番大きな要因は後ろ盾であった森有礼(もり・ありのり)が1889年2月に暗殺されたことであることは間違いありません。

 

暗殺された時、森有礼文部大臣は41才でした。1889年2月11日、大日本帝国憲法発布式典の朝、23歳の国粋主義者に殺害されました。その動機は「不敬」であったと言われています。ただ、「不敬である」と報道されたのですが、真実かどうかはわかっていません。

 

森有森というと、1865年に五代友厚らとともにイギリスに密航した「薩摩留学生」の一人です。

 

暗殺されなかったら、もっと仕事ができた人だと思うと残念でなりません。

 

鹿児島中央駅前には、森有礼を含む「薩摩留学生」の像が建っています。

 

この像を見ると、いつもしみじみします。

 

 

 

author:eiko, category:映画・TV・CDの紹介, 05:06
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8月13日放送の TBSドラマ「Vivant」に奥出雲が登場予定

こんにちは。

 

7月16日から始まった TBS 日曜劇場の「Vivant」(ヴィヴァン)を見ていますか?

 

私は見ていませんでした。

 

ところが、先週、島根県の奥出雲地域(雲南市、奥出雲町、飯南町)を訪れた際に、「Vivant」の第5話に奥出雲地域が登場することを聞きました。第5話というと8月13日(日)夜9時からです。

 

 

このドラマの演出は「福澤克雄」(ふくざわ・かつお)さん。「半沢直樹」などのヒット作品を演出してきた人です。

 

奥出雲で出会った人たちによると、福澤さんと奥出雲地域の関係は2004年に TBS で放送されたドラマ「砂の器」に遡るそうです。

 

この時の主演は中居正弘さん。このドラマの演出家が福澤さんだったそうです。

 

この時に、福澤さんは奥出雲地域の景観、文化、人々に魅了されたようです。

 

奥出雲地域は魅力的な場所ですので、これまでも多くの人を魅了してきました。

 

 

その例が1974年に制作された映画「砂の器」です。

 

「砂の器」は松本清張原作で、舞台が奥出雲地域の「亀嵩」(かめだけ)です。

 

映画監督は野村芳太郎さん。脚本は橋本忍さんです。出演は加藤剛さん、緒形拳さんなど綺羅星のごとく。

 

 

奥出雲地域は映画「砂の器」からドラマ「砂の器」そして、今回の「Vivant」につながっているんです。

 

これは見逃せません。

 

 

野村芳太郎監督と緒形拳さんが1か月滞在した木次町(きすきちょう)の「天野旅館」の別邸

 

 

 

床の間には野村芳太郎監督と緒形拳さんの色紙が飾られていました。

author:eiko, category:映画・TV・CDの紹介, 05:52
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