RSS | ATOM | SEARCH
『広島藩の志士』は広島の幕末を知る上で貴重な一冊です

こんにちは。

 

1週間くらい前に、穂高健一著『広島藩の志士 二十歳の英雄 高間省三物語』を読み終えました。

 

広島県の出版社である「南々社」から今年の3月に出版されました。

 

中国新聞は、昨年の1月から中国地方の各藩の幕末の動きをテーマとした特集記事を随時掲載しています。

 

例えば、私が注目している長州藩の世良修蔵については今年の4月に記事が掲載されました。

 

同じく4月に紹介されたのがこの本『広島藩の志士』です。

 

 

広島藩の幕末の動きは複雑です。

 

1867年12月9日に京都御所内の「小御所」で行われた「小御所会議」がその後の日本の歴史を変えた重要な会議です。

 

この場に、広島藩の世子である浅野長勲(あさのながこと 当時の名前は浅野茂勲)が出席しています。大名家で出席しているのは5藩のみ。越前、土佐、薩摩、尾張、それに広島藩です。

 

それぞれの藩の家老格の武士も出席しています。西郷隆盛、大久保利通、後藤象二郎などに加えて、広島県からは辻将曹(つじ・しょうそう)の名があります。

 

この小御所会議まで広島藩が大きな役割を果たしていたことは間違いありません。

 

しかし、この後、広島藩の存在はすっと消えています。

 

いったい誰がどのように判断したのかが謎のままです。

 

広島藩の家老格(執政)であった辻将曹が鍵を握っているようなのですが、よく分かりません。私は、ずっとその謎を追っています。

 

著者によると、この本は、1909年に編さんが完成した芸州・浅野家の家史を記した『芸藩志』(げいはんし)を基にしているそうです。

 

中心人物は高間省三という若者ですが、私は辻将曹の動きがどのように描かれているかに興味がありました。貴重な情報を得ること出来て、嬉しく思っています。

 

 

広島の幕末に関心のある人にはお薦めの一冊です。

 

 

 

 

 

author:eiko, category:本の紹介, 05:37
comments(0), trackbacks(0), -
『桐島、部活やめるってよ』を書いた朝井リョウさんは天才

こんにちは。

 

5月の風が気持ち良い。新緑は目に眩しい。いい季節です。

 

さて、数週間前に朝井リョウさんの『何者』を読みました。

 

それで、そのみずみずしい感性に心を奪われ、朝井さんの代表作である『桐島、部活やめるってよ』を図書館でさっそく借りて読みました。

 

まず、このタイトルが注目を引きます。技あり一本。

 

しかし、それだけではないんです。「余白の美」というのでしょうか、独特の味わいを持った作品です。

 

カズオ・イシグロともつながる感性を感じました。

 

こういう物語を紡ぎあげることのできる人を天才というのだなあとしみじみしました。

 

 

映画化されています。

 

この本の最後に、その映画監督である吉田大八さんが解説を書いています。

 

この文章も味わい深い。

 

主役は神木隆之介さんだそうです。納得の配役。

 

ぜひ、見たい。

 

 

 

 

author:eiko, category:本の紹介, 05:33
comments(0), trackbacks(0), -
朝井リョウの 『何者』 はドキドキする内容です

こんにちは。

 

数ヶ月前、週刊誌で書評を読んだのだと思いますが、朝井リョウの『何者』がとても読みたくなりました。

 

それで、図書館で予約をして、ようやく数日前に借りることができました。

 

2012年に新潮社から書き下ろしで出版され、2013年、直木賞を受賞した作品です。

 

作者の朝井リョウさんは、1989年生まれの若者。

 

現代の若者の姿を鮮やかに切り取って物語を作り上げている人です。

 

 

この作品でへ、東京の有名大学で就職活動に挑んでいる5名の男女の姿が描かれています。

 

はじめは薄気味悪く、その後、辛辣になり、そして癒し、成長へとつながります。

 

 

自我を持て余す若者の成長を描いた作品というと、庄司薫の『赤頭巾ちゃん気をつけて』という作品があります。

 

私はこの作品に救われました。

 

主人公が救われるまでのアプローチは違うのですが、爽やかな読後感が得られるところに共通点を感じます。

 

 

作者の伝えたいメッセージが明快で、心にすとんと届きます。

 

とてもい瑞々しい内容でした。次回、他の作品も読んでみたいと思いました。

 

 

author:eiko, category:本の紹介, 05:18
comments(0), trackbacks(0), -
『史上最悪の英語政策』は衝撃の1冊です

こんにちは。

 

数ヶ月前、「サイレント・シャドーイング」という英語スキルがどのくらい紹介されているのかを知りたくて、このワードを入れて、検索してみました。

 

すると、いくつかのサイトやブログが出てきたので、それに目を通して見ました。

 

その時に、ある有名高校の英語の先生のサイトで紹介されていたのが、この本です。

 

『史上最悪の英語政策 ウソだらけの「4技能」看板』(ひつじ書房 阿部公彦著)

 

とてもインパクトのある表紙デザインですよね。

 

阿部公彦さんは1966年生まれ。東京大学文学部卒、ケンブリッジ大学で博士号取得。現在、東京大学文学部准教授の方です。

 

 

2ヶ月くらい前、週刊誌を読んでいた時に、書評でこの本が紹介されていました。

 

ぜひ、読みたいと思って、図書館で借りて読みました。

 

表紙デザインもインパクトあるけれど、中身が痛烈です。

 

英語やコミュニケーションに関心のある人にお勧めの1冊です。

 

author:eiko, category:本の紹介, 05:44
comments(0), trackbacks(0), -
『生きかた』は稲盛和夫さんの考えが学べる一冊です

こんにちは。

 

今年は大河ドラマが「西郷どん」であり、西郷隆盛ブームですね。

 

西郷隆盛というと薩摩藩。その流れをくむ鹿児島県のヒーローですね。

 

私の鹿児島県人のイメージは「公共のために身を尽くす」です。

 

その代表的な人物が稲盛和夫さん。

 

京セラの創業者にして、KDDIの創業者。

 

2010年には日本航空の再建のため会長職に就任。2年間で見事に立て直しに成功しました。その間の報酬は無償だそうです。

 

 

『代表的な日本人』という内村鑑三が英語で発表した著書があり、バイリンガルブックとして出版された時、その本の監修者が稲盛和夫さんでした。

 

この「代表的な日本人」に描かれているのは、西郷隆盛、上杉鷹山、日蓮上人、中江藤樹、二宮尊徳の5名です。

 

この5名が稲盛さんの尊敬する人なのだと思います。

 

 

現代の陽明学者のような稲盛さんの考えが分かるのが『生き方 人間として一番大切なこと』です。

 

とても味わいある1冊です。

 

 

author:eiko, category:本の紹介, 05:55
comments(0), trackbacks(0), -
『東京にオリンピックを読んだ男』は驚きの1冊です

こんにちは。

 

以前、このブログでも紹介しましたが、広島県の10の市町が、東京オリンピックのためのメキシコ選手団事前合宿のホームタウンとなります。

 

そのプログラムのため、私も少し関わりを持っているので、2020年東京オリンピックが身近に感じられてきました。

 

2週間くらい前、図書館に予約した本が確保できたというので、中区図書館を訪れました。その時に、東京オリンピック関連の本が目立つ所に陳列してありました。

 

その中で、読んでみたいと思ったのが、高杉良作『東京にオリンピックを呼んだ男 強制収容所入りを拒絶した日系二世の物語』です。

 

 

今朝読み終わって、想像した以上の良書であることが分かりました。驚き、そして感動の1冊です。

 

東京オリンピックに関心のある人、日系人に関心のある人、日米の異文化間コミュニケーションに関心のある人にお勧めします。

 

 

フレッド・イサム・ワダ(和田勇)は1907年、ロサンジェルスで日系二世として生まれました。1949年に、ロサンジェルスで大会のあった日本人競泳選手を自宅に招いたことがきっかけとなり、日本のスポーツ界の人物と知り合いになります。1964年の東京オリンピック招致活動で南米の支持を得る原動力となりました。

 

それで、「東京にオリンピックを呼んだ男」というタイトルが付けられています。

 

また、第二次世界大戦中は、130名の日本人・日系人を引きいてユタ州に集団移住を行いました。寒冷地のユタ州キートリーでの農作業は苦労の連続でしたが、彼らは日系人収用所にはいることはありませんでした。こういう選択を行った日系人がいたことをこの本で私ははじめて知りました。

 

それで、副題が「強制収容所入りを拒絶した日系二世の物語」となっているわけです。

 

 

和田さんの活動は、戦争中の移住者のリーダー、成功した実業家、東京オリンピック誘致に限らず、その後も続いて行きます。メキシコオリンピック誘致支援、ロサンジェルスオリンピック誘致・実施支援、日系引退者ホームの設立など、それは多岐にわたります。

 

この間の彼の行動とまわりの反応を見ると、日米の行動原理の違いがよく分かります。異文化間コミュニケーションに関心のある人にはとても興味深い事例です。

 

 

作者の高杉良さんは実業界をテーマとした小説の書き手として、第一人者です。その高杉さんの綿密な取材に基づいたこの本はまさに東京オリンピック誘致の実際を記録した作品であるとともに、和田さんをはじめ大きな人物の存在を私たちに伝えてくれています。

 

インスピレーショナルな1冊です。

 

 

 

author:eiko, category:本の紹介, 05:32
comments(0), trackbacks(0), -
4月15日まで、平田玉蘊展が開催中

こんにちは。

 

中国新聞を読んでいたら、4月15日まで、三次市の「奥田元宋・小由女美術館」(おくだげんそう・さゆめびじゅつかん)で、平田玉蘊(ひらたぎょくうん)の絵の展覧会が開催されていることを知りました。80点の作品が展示されているそうです。

 

平田玉蘊(1787年−1855年)は、江戸時代後期に現在の広島県尾道市で活躍した女性画家です。

 

1996年に広島在住の作家である池田明子さんが『頼山陽と平田玉蘊 江戸後期自由人の肖像』という本を出版しました。丹念に史実を掘り起こした名著です。池田明子さんは素晴らしい作品を他にも書いています。尊敬しています。

 

この本により、それまで尾道であまり評判の良くなかった平田玉蘊の名誉回復がなされました。

 

この本にインスパイアーされて(今井さんのことば)、作家の今井絵美子さんが『蘇鉄の女』(そてつのひと)という小説を書いています。

 

この2冊の本によって、平田玉蘊の名前がよく知られるようになりました。

 

その玉蘊の絵の展覧会です。

 

 

それで、3月25日に、三次に出かけて展覧会に行ってきました。

 

 

期待して以上の素晴らしい展覧会でした。

 

平田玉蘊の作品は掛け軸、襖などに書かれた花鳥や人物画が多くありました。

 

私は玉蘊の花鳥画が好き。

 

このポスターの鶏も迫力がありますね。

 

 

また、尾道市の名刹である浄土寺に納められている「軍鶏」(しゃも)の絵(木の衝立に描かれている)も今回、展示されていました。

 

この絵は浄土寺に行った時に眺めて、その迫力に圧倒されたことがあります。再会出来て、嬉しい。

 

 

玉蘊の作品だけでなく、頼山陽の絵や漢詩も展示してあります。しみじみします。

 

他にも菅茶山や頼山陽の父・叔父の作品もあり、見応えがあります。

 

 

絵画に関心のある人だけでなく、江戸時代の尾道について関心のある人には多くの発見のある素晴らしい展覧会です。

 

 

ちなみに、一般的には「ひらた・ぎょくうん」と呼ばれていますが、尾道の人は「ひらた・ぎょくおん」と呼ぶそうです。

 

今回の展覧会でも「ひらた・ぎょくおん」と表記されていました。

author:eiko, category:本の紹介, 05:53
comments(0), trackbacks(0), -
「討幕の主役は広島藩だった!」という文字が新聞におどる

こんにちは。

 

春の日差しが気持ちいいですね。

 

3月14日の朝、中国新聞を手にしたら、一面に大きくある本の紹介が掲載されていました。

 

『広島藩の志士 二十歳の英雄 高間省三物語』(穂高健一著 南々社)です。

 

広告文には下記のように書いてあります。

 

***********************************

討幕の主役は広島藩だった!

 

芸洲・浅野家の家史『藝藩志』をもとに小説化。幕末史の定説を覆す物語。

 

「薩長芸」による討幕秘史をリアルに再現。

 

主人公の高間省三は、頼山陽の再来といわれた広島藩士。18歳で、学問所の助教となるほど文武に優れた若者で、今は広島護国神社の筆頭祭神に祀られている。

***********************************

 

 

広島藩は幕末に京都で行われた小御所会議の場にまで参加していながら、その後、討幕のアクターとしてはその存在感を薄めていきます。

 

そこに誰の判断があったのか?は、広島県人が興味を抱いている点です。

 

この本は1つの視点を与えてくれるのではないかと期待しています。

 

 

 

私の生まれ育った大竹のある地域は、幕長戦争(以前は長州征伐と呼ばれていました)で丸焼けとなったところです。そこで、お年寄りから話を聞いて育ったので、幕末には興味しんしんなんです。

 

 

author:eiko, category:本の紹介, 05:50
comments(0), trackbacks(0), -
福山在住の作家「今井絵美子」さんの自叙伝に活力をもらう

こんにちは。

 

福山在住の作家である今井絵美子さんの自叙伝を友達から借りて読みました。

 

50歳を過ぎてプロの作家となり、これまでに70冊以上の本を出版している方です。

 

私は数年前に、福山在住の友人から今井さんのことを聞き、数冊、今井さんの書かれた本を読みました。

 

私が最も好きなのは、江戸時代の女性絵師である平田玉蘊(ひらた・ぎょくうん)を描いた『蘇鉄のひと 玉蘊』(2002年出版)です。

 

他に、幕末の老中として開国日本に大きな役割を果たした福山藩主である阿部正弘を描いた『群青のとき』を2014年にに出版。

 

この2冊は広島県人にとってとても貴重な情報を伝えてくれています。

 

この本の出版の後で、福山で行われた講演会を聞きに行き、今井さんにお会いしました。エネルギーの塊のような方でした。

 

 

その後、今井さんが乳がんで闘病中と耳にし、2017年10月に亡くなったという報に接しました。

 

その今井さんの自叙伝を1週間前に友人から借りたのですが、辛くて、読み始めるのにかなりかかりました。

 

それで、おとといから読み始めたのですが、これが、やはりエネルギーに溢れたとてもポジティブな本だったんです。

 

『いつもおまえが傍にいた』(祥伝社)、2016年7月に出版された本です。

 

このタイトルの「おまえ」というのは、今井さんが可愛がっていた猫のことです。

 

 

読み終わって、悲しみではなく、活力を得ました。

 

今井さんの本は永遠に生き続けます。

 

ありがとうございます。

 


 

 

 

author:eiko, category:本の紹介, 11:40
comments(0), trackbacks(0), -
毛利元就関連の2冊の本がおもしろそう

こんにちは。

 

数日前、安芸高田市の「安芸高田市歴史民俗博物館」を訪れたことを紹介しました。

 

その後で、近くのお好み焼屋「山小屋」で食事をして、ご主人と話をしたのですが、その時に紹介されたのがこの2冊です。

 

『毛利元就 戦国人物伝』はマンガ本です。さっと目を通しただけですが、紹介されている情報がかなりディープだと思いました。

広島市の図書館で借りれることが分かりました。近いうちに予約しようと思います。

 

 

もう一冊は『戦国BASARA 武将巡礼 毛利元就』です。こちらはガイドブック。

 

「戦国BASARA」はCAPCOMという会社からリリースされているアクションゲームです。ゲームセンターで相手を倒すのを楽しむゲームの一種らしいです。(私はゲームをしないのでよく分かっていませんが)

 

そのゲームが大変な人気で、その後、マンガやアニメなどでもシリーズ展開されています。

 

メインキャラクターは伊達政宗と真田幸村なのですが、その他のキャラクターで人気の高い武将がたくさん。その中で、毛利元就がかなりの人気なんです。

 

このゲームのキャラクターの人気投票ではいつもベスト10に入っています。すごいことです。

 

 

ゲームの中での毛利元就の姿がこの表紙のイラストです。

 

全身、緑の兜・甲冑です。オクラのように見えるので、一部のファンがオクラを毛利元就ゆかりの神社である厳島神社に奉納したことがあると聞いたことがあります。本当だと思います。

 

この本も図書館で借りることができます。読んでみたいです。

 

author:eiko, category:本の紹介, 05:46
comments(0), trackbacks(0), -