- 広島とハワイの結びつきについてレクチャーを行いました
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2023.11.23 Thursday
こんにちは。
今年の3月に、広島県のある大学から、広島とはハワイの結びつきについて、レクチャーを行ってほしいとの依頼を受けました。
とてもありがたい依頼です。
私は、広島とハワイの結びつきの歴史を知ってもらうことをライフワークとしているからです。
10月と11月に90分、3回のレクチャーを行いました。
それぞれの回のテーマは下の通りです。
第1回は「ハワイ王国と日本」
第2回は「日本からの移民」
第3回は「大戦の歴史と現代ハワイ社会」
テキストとしては『ヒロシマとハワイを結ぶ物語』を使用しました。
また、下記の本を紹介しました。
1つは『引き裂かれた家族 第二次世界大戦下のハワイ日系七家族』(トミ・カイザワ・ネイフラー著)です。
日系7家族の実話が紹介されています。その中で、特に広島県大竹市阿多田島出身の「エンプク家」の話が印象的です。
毎回、学生の方が熱心に話を聞いてくださったので、とても嬉しく思いました。
- 2014年に放送されたウクライナに関するNHKの番組が再放送されます
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2022.03.21 Monday
こんにちは。
3月19日の夜11時過ぎ、何気なくテレビをつけたら、NHKの Eテレ でウクライナに関する番組を放送していました。
2014年に放送された番組の再放送です。タイトルは「ETV特集 ウクライナ侵攻が変える世界 2014 対立の原点」です。
出演者の一人が外務省元欧亜局長の東郷和彦さんでした。それで、番組の途中だったのですが、興味を持って最後まで見ました。
とても良い番組でした。
はじめから見たいと願っていたら、また再放送されることが分かりました。
広島県では3月24日(木)午前0時から午前1時までの放送です。
とても複雑なウクライナの歴史が紹介されています。
- 中国新聞でサーロー節子さんの記事が掲載されています
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2018.08.11 Saturday
こんにちは。
8月初旬から、中国新聞でサーロー節子さんの記事が文化欄に連載されています。「生きて」という題名です。
サーロー節子さんというのは広島出身の方で、昨年末、ICAN がノーベル平和賞を受賞した際、英語でスピーチをされました。
とても心に残るスピーチでした。
カナダの方と結婚されていて、現在の姓は「サーロー」さん。
連載第2回目に、旧姓は中村さんであり、広島駅近くの東荒神町で、1932年に生まれたと書いてありました。
そして、お父様が10代の時にアメリカに移民。上の5人の兄弟はサクラメント市で生まれ育ったのだそうです。7人兄弟の末っ子の
節子さんは広島生まれです。
驚いたのは、長姉はアメリカで結婚し、その長男が「スタートレック」で有名なジョージ・タケイさんだと書いてあったことです。
そうだったんだ。
これから、連載が続くので、楽しみです。
- 今年は「元年者」の150周年の年です
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2018.06.13 Wednesday
こんにちは。
数日前、テレビのニュースで秋篠宮殿下が、ホノルルの式典であいさつをされている映像が流れました。
今年、2018年はハワイの「元年者」(がんねんもの)150周年を記念する年です。
では、「元年者」とは何か?です。
「元年者」というのは、明治元年にハワイに契約労働者として渡った150名の日本人のことです。
ほとんどの人が東京をはじめとする都市生活者だったので、サトウキビ農園の作業が困難だったらしいのですが、現地のハワイの人たちとの関係は良かったそうです。
「元年者」を送りだしたのは、徳川幕府。
その後を受け継いだ明治政府は海外渡航に慎重な態度を示したため、明治政府とハワイ政府とが合意した内容で、契約労働者として日本からハワイに大勢の人が渡るようになったのは、1885年のことでした。
今年は、明治維新150年の年。そして、元年者150年の年なんです。
ところで、英語で元年者を何と呼ぶと思いますか?
Gannenmono というんです。
この本(英語と日本語で書いています))を読むと、広島とハワイの関係がよく分かりますよ。
- 11月11日(土)は「ホノルルの日」でした
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2017.11.12 Sunday
こんにちは。
このところ、寒い日が続いていますね。晩秋です。
さて、11月11日(土)の午後、広島駅地階広場では南国ハワイのイベントが開催されました。
広島市とホノルル市の姉妹都市を記念して行われた「ホノルルの日」の行事です。
14時から16時のイベントなのですが、13時過ぎにはすでに多くの方の列が出来ていました。13時30分から入場開始。約500名の市民が参加されたそうです。
広島とホノルルの姉妹都市提携の理由が説明されたり、ホノルル市長のVideo挨拶があったりしますが、一番人気はフラのステージです。広島にあるフラスタジオから数組が参加。ハワイアンの音楽に乗せて、ステージを繰り広げてくれました。
特に、子どもさんのおどるフラがとても愛らしくて、拍手喝さいでした。
コーヒーやハワイのジュースが無料でふるまわれました。
この日、毎年、『ヒロシマとハワイを結ぶ物語』の販売を行っています。このイベントに参加する人の中には、なぜ広島から多くの方がハワイに移住したのかに関心のある方が多いので、実行委員会からこの本の紹介を依頼されているからです。ありがたいです。
毎年、11月の土曜日に「ホノルルの日」のイベントが行われています。来年、興味のある人は参加してみてはいかがですか。
- 「移住の歴史と日系人の暮らし」展が開催されています
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2017.10.05 Thursday
こんにちは。
10月4日から15日まで、広島県立美術館(地下1階の県民ギャラリー)で、「広島から世界へ −移住の歴史と日系人の暮らし−」展が開催されます。
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/life/413958_1162927_misc.pdf
主催は広島県です。今年が「広島県・ハワイ州友好提携20周年」の年なので、その記念イベントの一つとして開催されます。
広島会場の展示が終了したのちは、12月12日から24日まで三次会場(広島県立歴史民俗資料館)で開催され、1月9日から21日まで福山会場(広島県立歴史博物館)で同じ展示会が開催されます。
広島県は官約移民という制度があった時代(1885年から1894年)から1924年まで、最も多くの移住者をハワイ・アメリカ本土に送りだしています。
とても貴重な広島県の歴史です。
ぜひ、この展示会に参加検討してくださいね。
もちろん、私も行きます。
- 映画 「バンクーバーの朝日」 は深い悲しみと爽やかさの絶妙のバランスがあります
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2014.12.25 Thursdayこんにちは。
12月23日(祝)、八丁堀の「八丁座」に映画を見に行きました。
http://www.vancouver-asahi.jp/
「バンクーバーの朝日」
戦前、カナダに実在した日系人野球チームの活躍を描いた映画です。
制作はフジテレビ。主演は妻夫木聡。他に亀梨和也、池松壮亮、佐藤浩市、石田えり。華があり、影もある演技派の人たち。さすがでした。
悲しみと爽やかさが絶妙の映画でした。
「船を編む」で知られる石井裕也監督のセンスがきらっと光っています。
- 『ヒロシマとハワイを結ぶ物語』 の読書感想文に感謝
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2014.12.19 Fridayこんにちは。
今年の春、素敵なご縁が生まれました。
日系アメリカ人史の研究者の方が『ヒロシマとハワイを結ぶ物語』を読んでくださって、担当している大学の講座でテキストとして使用したいとおっしゃったのです。
それで、東日本にある国立大学法学部2年生19名の方に、この本をテキストとして授業を進めてくださいました。
2週間前、この本を読んだ19名の受講生の方が書かれた読書感想文を送っていただきました。
作者である私の意図を理解し、読みとってくださった文章を目にして感動しました。
今年嬉しかったことがたくさんありますが、best three に入る嬉しさでした。
堀先生、受講生のみなさん、ありがとうございます!
さて、新聞を読んでいたら、日系カナダ人の戦争中の状況を描いた映画が今日(12月20日)に封切られることを知りました。
「バンクーバーの朝日」(東宝系 フジテレビ制作)
http://www.vancouver-asahi.jp/
主演が妻夫木聡さん。豪華キャストで気合いが入っています。
フジテレビ制作なので、関連の番組がテレビで何度も放送されるようです。
楽しみです。
- 広島・山口を旅行するなら、周防大島の「日本ハワイ移住資料館」もいいですよ
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2014.08.02 Saturdayこんにちは。
1885年から1894年までの10年間、約3万人の日本人が日本政府とハワイ王国政府の間に結ばれた合意に基づいて、ハワイに渡っています。主にサトウキビ畑で3年間の契約労働を行いました。
その時、広島県と山口県から多くの人がこのプログラムに参加しています。応募者は日本各地からあったので、日本政府がこの2県の人を集中して選んだのだと思います。
山口県の周防大島町に「日本ハワイ移民資料館」があります。
http://www.town.suo-oshima.lg.jp/syoukoukankou/hawaiishiryokan.html
1885年の第1陣には約950名が参加したのですが、そのうち3割がこの島の人たちだったそうです。
周防大島は山口県岩国市の近くです。宮島や岩国の錦帯橋を旅行する予定のある人は、ちょっと足を延ばして周防大島を旅行するのもいいと思います。
ちなみに、和田竜さんのベストセラー『村上海賊の娘』の主人公の父親である村上武吉のお墓はこの島にあるそうです。
- ハワイ移民セミナーの準備でハワイ・スイッチが入りました
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2014.05.31 Saturdayこんにちは。
今日もいい天気ですね。5月・6月の広島は美しい。
今日はこれから樹木に詳しい友人と一緒に広島の代表的な並木「ユリノキ」を見に行きます。
さて、あさっての日曜日(6月1日)にエソール広島で「ハワイ移民セミナー」が開催されます。
詳細は5月21日に書き込んだので、そこを見てくださいね。
その時に、私の書いた本『ヒロシマとハワイを結ぶ物語』を販売させてもらいます。収益金はハワイ・ジャパニーズ・センターに寄付します。
この時に、ハワイつながりの友人・知人に多く出会うことができるのも楽しみ。
2月に、ハワイ島のヒロで生まれ育った知人から、本を数冊と「Go for Broke!」というドキュメンタリー映画のDVDをお借りしました。
この映画はとてもいい内容でした。見応えあり!
ヒロは20世紀に2回、大きなツナミに襲われています。
1946年と1960年。
1946年のツナミは4月1日の午前7時ごろ。「ツナミだー」という声を聞いても、この日がエイプリル・フールだったこともあり、逃げ遅れた人が多かったそうです。150名の方が亡くなりました。
1960年のツナミはチリ地震の余波で起こったものです。ハワイでは60名が亡くなりました。
(日本でもこのツナミで150名が亡くなっています。日本には、チリの地震の24時間後にツナミが岩手・宮城県を襲いました)
ハワイでは、1946年のツナミ以降、ツナミへの対処が進み、規模としては1960年のものはかなり大きかったのですが、死者数は少なくなっています。
現在、ヒロではこの2回のツナミに襲われた地域は公園に変えられています。行政が指導して、そこに住んでいた住民は高台に代替地を得て、移り住んでいるそうです。素晴らしいリーダーシップですね。
1900年から1960年のハワイの資料を読むと、日本人コミュニティの生活が感じられます。
お借りした本の中に特に大切に長く保管されていた貴重な本がありました。
友人が1952年に購入したというメモ書きがありました。
「Upon Their Shoulders」という本で、ハワイで生まれ育った女性が書いた小説です。
1952年に出版された本だと思います。
当時の日系人コミュニティの姿が切り取られているような一冊でした。
いろいろと資料を貸してくださる友人に感謝!