- 栗林公園というと松と水
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2018.04.05 Thursday
こんにちは。
3月30日から3日続けて香川県の栗林公園を訪ねる機会がありました。
私は大名庭園の中では栗林公園が一番好き。
栗林公園というと「松」、それに「水」です。
香川県は松の盆栽の8割を生産しているところです。松に勢いがあります。
こちらの松は「鶴亀松」です。110個の石の上に植えられています。見事な形をしています。
こちらは、通常の散策ルートからちょっと離れたところにある「桶樋滝」(おけどい・たき)です。
江戸時代、藩主の観賞用として作られた人工の滝です。
当時は、家臣が紫雲山の中腹に置いた樋まで桶で水を運び、樋から水を流していたのだそうです。
興味深い話ですよね。
高松は慢性的な水不足に悩む地だったので、この庭園は貯水池としても重要だったそうです。
さて、栗林公園の英語名は、Ritsurin Gardenです。Ritsurin Parkではありません。Parkというと、だだっ広い場所をイメージするので、数年前に、Ritsurin Gardenに英語名を変更しました。
2009年にはミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで星3つを得ています。
庭園に立っている看板です。
「世界が認めた庭園美」。香川県人の喜びが伝わってきます。
この下の段の記述がさらに興味深いんです。
「明治43年(1910年)、文部省発行高等小学校読本(教科書)の文章中に日本の三公園(日本三名園)より、本園は「木石ノ雅趣」が優れていると記されている」とあります。
兼六園・偕楽園・後楽園の3つの庭園だけが、大名庭園の名園ではないんですね。