- 「神は細部に宿る」ということば
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2018.05.09 Wednesday
こんにちは。
ここ数年、日本の各地を訪ねることが多いのですが、そこで感じることがあります。
「何が成功の鍵なのか?」という点です。
通常、どの観光地も企業も個人も、その場所を成功に導くために努力をしています。
でも、経済的にも、集客という面でも、成功しているところもあれば、そうでないところもあります。
経営コンサルタントや大手広告会社などを起用して、大々的に展開しているところが必ずしも成功しているとは限りません。
私は、地元の人が地道に努力して、人が集まり、地元の人が潤っている様子を見るのが好き。
忙しいばかりで、地元が疲弊しては、元も子もありません。
訪問者が喜び、地元が喜ぶ、そういう事例がいいですね。
「おしい!」と思う場所がたくさんあります。
せっかく良い施設なのに、情報が混乱しているホテル。
例えば、温泉施設の場合、温泉内に温泉情報がしっかりと分かりやすく書かれているのかはとても重要です。
「源泉かけ流しなのか、循環式なのか」「消毒剤を入れているのか、入れていないのか」などの情報が知りたい。
別に循環式でもいいし、消毒剤を入れていてもいいです。それぞれの施設の事情がありますから。
でも、もしも、その施設が「源泉かけ流し」で「消毒剤を入れていない」のだとしたら、大きく、そのことを宣伝してほしい。そういう温泉に行きたい人がたくさんいるからです。
レストランの場合、やはり器が重要。
格安をうたっているレストランの場合は、プラスティックでも仕方ないです。こちらも、事情をお察しします。
でも、せっかく、地元食材をふんだんに使った美味しい料理を工夫しているレストランや旅館の場合は、木製の汁椀で提供してほしい。陶器の茶碗や湯のみで食事を楽しみたい。
利便性は重要です。しかし、旅はインスピレーションを得るために行うのだと思います。
「神は細部に宿る」
良いことばですね。
いつも、「もう1つ。残念!」という場所を訪れると、このことばが頭に浮かびます。
ちなみに、このことばを使ったとして知られているのがドイツの建築家のミース・ファン・デル・ローエという人です。
英語では God is in the details というそうです。
この人はもう1つ私の大好きなことばも発しています。
Less is more.
素敵