- 英語力強化についていつも考えています
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2018.06.11 Monday
こんにちは。
ずっと英語力強化の方法を考えています。
10年くらいすると、だいたい、分かってくるかなあと思っていました。確かに10年で大枠が分かりました。
でも、その後も、新しい発見が多くあります。
どういうトレーニングがより効果があるのかを、日々探っています。
このところ、全て英語でトレーニングする「イマージョン(immersion)」がよく語られます。
イマージョン以外はだめなんじゃないかといった勢いです。
文科省もイマージョンを勧めています。
文科省のサイトに、高校学習指導要領解説が掲載されています。その中にこう記されています。
「外国語科の英語に関する各科目と同様,生徒が英語に触れる機会を充実するとともに、授業を実際のコミュニケーションの場面とするため、授業は英語で行うことを基本とすることを明記した」
また、2020年から大学入試の英語が大きく変わるということも、よくメディアで伝えられています。
こちらは「4技能」と「民間テスト」というのがキーワードのようです。
日本全体の英語教育がどのように進んでいくのかは、今後もずっと注目したいと思います。
それはそれとして。
私が目指しているのは、「大人のため」の「母語を活用した英語力強化法」です。
いろんな教授法があっていいと思います。国の方針、業界の動向とは別に私塾にはまた別の役割や考え方がある。
私は、これまでの経験から、大人には、母語を活用した英語力活用法が向いていると思っています。
大人に棒暗記は向きません。出来ません。
でも、大人は、興味のある内容であれば、母語を活用して、記憶にとどめることが出来ます。
いくつか質問を受けるので、お答えしますね。
Q)英和辞書や和英辞書より、英英辞書を使った方が良いのか? 電子辞書より、紙の辞書を使った方が良いのか?
A)どちらでも構わないと思います。自分の好きな方で良い。
Q)英語の文章を日本語に変換せず、全て英語で読んでいった方が良いのか?
A)サイトラやリプロが身に着いた後は、多くの英語の文章を英語で読んでいく(区切り読み)のが良いと思いますが、トレーニングとして、サイトラを利用するのは効果があると思います。
グループレッスンやプライベートレッスンには、サイトラを使って、精読することで多くのことを学ぶことができます。
Q)最終的には、すべて英語で読み・聞き・話し・書くことを目指しているのに、英日通訳・日英通訳・日英翻訳のトレーニングは必要なのか?
A)こちらも、英語力強化のトレーニングとしては有効です。大人の英語力強化法としては、母語を活用することで、英語力を身につける効果が大きいと思っています。
ただし、割合には気をつけてください。日本語に変えて読むのは、英語を英語のまま読む量の1割以上であってはいけない。大量に英語を英語のまま、読み・聞き・話し・書くことの中の一部である必要があります。
レッスン時に講師と精読するのは、自分のインプット方法を磨くためのものと理解するのが良いと思います。
レッスン時にいくつかの制約を課しています。
「2分間で話す」「150ワードで書く」「2つの要素を入れる」「サイトラで読む」などがそうです。
ゲーム感覚で対応してください。
トレーニング以外の場では、自由にどうぞ。
英語がある程度使えるようになると、ぱっと視界が広がったような爽快感があります。異なった考えに触れるのはとても気持ちが良いことだと思います。