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高知でジョン万次郎の良書に出合う

こんにちは。

 

今年の春、高知県立坂本龍馬記念館がリニューアルオープンしました。

 

以前の展示内容よりも、ぐっと分かりやすくなっています。高知県の気合いを感じます。

 

そして、特筆すべきは、ここに「ジョン万次郎」に関する資料が多く展示されていることです。

 

高知県は、龍馬と万次郎のつながりを前面に出してきたのですね。納得です。

 

 

1階の売店では、龍馬やジョン万次郎関連の書籍がたくさん置いてありました。嬉しいです。

 

私は、博物館や城などを訪ねて、その場でしか買えない書籍を購入するのが楽しみ。

 

だから、まんじゅうとキーホルダーしかない場所は残念。

 

山口県、島根県、高知県、長崎県、岩手県は、博物館などの観光地に、地元ならではの資料がたくさんあるという印象です。こうでなくっちゃ。

 

 

今回、購入したのは『ジョン万次郎に学ぶ 日本人の強さ』という本です。著者は中濱武彦さん。お名前からジョン万次郎のご子孫と思い購入しました。やはりそうでした。

 

平易に書かれていて、一次史料を踏まえた内容であり、とても充実した内容でした。

 

万次郎と彼を助けたホイットフィールド船長との結びつきは感動的です。そのきずなが、いまだに続いているのもさらに感動的です。

 

 

万次郎が1851年8月に、鹿児島に上陸したというのは、これが見えざる手の配慮でしょうか。

 

絶好のタイミング(ペリー来航の数年前)、最適な場所(島津斉彬公のいる鹿児島)。

 

もちろん、偶然ではありません。万次郎の事前のリサーチのなせる業です。

 

 

日本に戻ってきてからの万次郎の人生がとても興味深い。

 

1860年、咸臨丸でアメリカに渡った話が特に絶品。艦長は勝海舟。同行した日本人の中に福澤諭吉もいました。

 

わくわくしますよ。

 

 

 

その後、福澤諭吉の『福翁自伝』を読んだのですが、咸臨丸について福澤諭吉が語っていることは、この本と全然違う。これも興味深いですよね。

 

 

author:eiko, category:本の紹介, 05:29
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