- 「西郷どん」の「寺田屋騒動」の回に涙する
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2018.06.21 Thursday
こんにちは。
私は大河ドラマが大好き。
期待がやたら大きいので、その期待に達しない大河ドラマを見ると、失望感が半端ではありません。勝手なファン心理ですね。
最近の大河ドラマでは、「真田丸」は1回から最終回まで、それは熱心に見ていました。
「花燃ゆ」は興味深い題材なのに、残念だなあと感じました。
「龍馬伝」は龍馬が長崎に行くまでが秀逸でした。
龍馬と武市半平太、平井収二郎、岡田以蔵、近藤長次郎など悲しい最期を送った若者の思いが丁寧に描かれていて、とても素敵でした。
また、他の龍馬の周りの人物、岩崎弥太郎、山内容堂、勝海舟、河田小龍、後藤象二郎、平井加尾も魅力的でした。生き生きと感じられた。
脚本の力はすごいですね。演出も。そして、演者がすごい。上記の登場人物を演じた人はどの人も、さすがな役者さんです。
さて、今回の「西郷どん」です。
1862年の京都伏見の船宿「寺田屋」での凄惨な「寺田屋騒動」がどう描かれるのか、幕末歴史ファンはかたずをのんでこの回を待っていたと思います。私もそうです。
幼馴染の有馬新七と大山格之助が主君の命により、同士打ちする無念さがどう表現されるのかが気になっていました。
西郷吉之助の郷中の仲間である大久保一蔵、大山格之助、村田新八、有馬新七、海江田武次はたびたび登場するのですが、大久保を除いて、印象が薄い。
それに、大山格之助を演じる北村有起哉は期待マックスですが、村田、有馬、海江田役の役者さんはピンとこないし。
でも、やはり脚本家の中園ミホさんはプロ中のプロでした。
この「寺田屋騒動」の回(6月17日放送)だけで、とても心に残る温かいドラマを生みだしていました。そして、その後の惨事の悲しいこと。
やはり北村有起哉さんは素晴らしかった。有馬新七役の増田修一朗さんも素晴らしかった。
今、思い出しても、涙が出ます。
さて、その後の歴史です。
この凄惨な現場に、「信吾」と呼ばれている西郷従道がいました。この兄弟は15才も年が離れているんですね。この時はまだ19歳。それと、後の陸軍大将の大山巌もいました。西郷の従弟だそうです。この時は20歳。彼らは謹慎ですんでいます。
大山格之助は私がずっと気になっている人物です。その後、名前を大山綱良と変えています。
まず、今回の寺田屋騒動では薩摩藩から送られた藩士。つらい立場です。
戊辰戦争では、官軍の下参謀(実質的な司令官)として東北に赴きます。長州から送られたもう一人の下参謀の世良修蔵は大変な目にあっていますが、大山はその任務を大きなトラブルなく果たしています。
西南戦争では、西郷に従いませんでした。明治政府から派遣された鹿児島県令(知事)となって、鹿児島にいました。しかし、敵対するはずの西郷に支援して、その後、明治政府によって斬首されているんです。
とても複雑な人生を送った人です。
これからも「西郷どん」から目が離せません。