- 『広島藩の志士』は広島の幕末を知る上で貴重な一冊です
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2018.05.16 Wednesday
こんにちは。
1週間くらい前に、穂高健一著『広島藩の志士 二十歳の英雄 高間省三物語』を読み終えました。
広島県の出版社である「南々社」から今年の3月に出版されました。
中国新聞は、昨年の1月から中国地方の各藩の幕末の動きをテーマとした特集記事を随時掲載しています。
例えば、私が注目している長州藩の世良修蔵については今年の4月に記事が掲載されました。
同じく4月に紹介されたのがこの本『広島藩の志士』です。
広島藩の幕末の動きは複雑です。
1867年12月9日に京都御所内の「小御所」で行われた「小御所会議」がその後の日本の歴史を変えた重要な会議です。
この場に、広島藩の世子である浅野長勲(あさのながこと 当時の名前は浅野茂勲)が出席しています。大名家で出席しているのは5藩のみ。越前、土佐、薩摩、尾張、それに広島藩です。
それぞれの藩の家老格の武士も出席しています。西郷隆盛、大久保利通、後藤象二郎などに加えて、広島県からは辻将曹(つじ・しょうそう)の名があります。
この小御所会議まで広島藩が大きな役割を果たしていたことは間違いありません。
しかし、この後、広島藩の存在はすっと消えています。
いったい誰がどのように判断したのかが謎のままです。
広島藩の家老格(執政)であった辻将曹が鍵を握っているようなのですが、よく分かりません。私は、ずっとその謎を追っています。
著者によると、この本は、1909年に編さんが完成した芸州・浅野家の家史を記した『芸藩志』(げいはんし)を基にしているそうです。
中心人物は高間省三という若者ですが、私は辻将曹の動きがどのように描かれているかに興味がありました。貴重な情報を得ること出来て、嬉しく思っています。
広島の幕末に関心のある人にはお薦めの一冊です。
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同じく穂高健一著の「芸州広島藩 神機隊物語」もおすすめいたします。 - 幕末芸州広島藩研究会広報室, 2018/05/31 7:16 AM
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