- リーディング時に「サイレント音読」をする効果
-
2018.06.20 Wednesday
こんにちは。
英語力を伸ばすには、どうしたら良いかをずっと考えています。趣味ですね。
それで、私がお勧めしたいのは、頭の中で英文を音声化することです。
リスニングの時も、リーディングの時もです。
リスニング時には、「サイレント・シャドーイング」を行います。
聞こえてくる英文を、頭の中でくり返します。そして、イメージを喚起します。
リーディング時は、「サイレント音読」を行います。声を出さない音読です。変な感じですが、頭の中で音読することは可能です。
こちらも、目にしている英文を、頭の中で音読している時に、イメージを喚起します。
この、頭の中で音声化するのが良いのは、どこででも、いつでも出来ることです。
実際に声を出すシャドーイングや、音読(CDの音声に合わせたり、自分だけで行う)は時と場所を選びます。なかなか、この時間がとれません。
シャドーイングや音読を多く行うことで、英語力が伸びることは間違いありません。でも、なかなか時間がとれない。
その点、頭の中で音声化する方法で、英文を読み、聞きするのは、いつでも可能です。
私は、リスニング力を伸ばすのに、頭の中で音声化する「サイレント・シャドーイング」が有効だと、かなり前に気がついていました。自分で効果を実感していました。
でも、「サイレント音読」が有効だということは、つい最近まで、口にしたことがありませんでした。みんな、英語を読む時は、黙読でも、頭の中で音声化しているのだと思い込んでいました。
英語は日本語のように、漢字中心であるため、音声化しなくても、意味が把握できる言語ではありません。ひらがながずっと続いているような26文字の羅列です。だから、当然、音声化して意味を確認していると思っていました。
もちろん、英語が母国語の人はその必要はないのだと思いますが、外国語として習得する場合は、音声化するのが必須だと思っていました。
でも、いろいろな方と話していて、そうとも限らないことに気がつきました。
まだ安定した英語力がないので、英語力を伸ばしたいと思っている人へのアドバイスです。
今後、英語を黙読する際も、頭の中で音読する「サイレント音読」の方法で読み続けてください。
すると、リーディングスピードが1分間150ワード以上で読めるようになります。
リプロダクションが容易になります。
リスニングが聞こえやすくなります。
試してみてくださいね。
サイレント音読をしている人か、そうでないかはすぐに分かります。
音読する際に、すらすらと読める人と、そうでない人がいます。
黙読時にサイレント音読をしている人は、音読も容易なんですね。
例えば、psychology とか pseudonymという単語を目にした時、音声化していない人は、この文字を見て、「心理学」「偽名」という単語を想起します。その際、どう発音するかは必要ありません。
一方、いつも音声化して読んでいる人は、この単語を見て、どう発音するのかが気になります。すぐに確認することもあれば、そうでないこともありますが、この「気になる」というのが大切なんです。
音声化せずリーディングしている人は、この単語の音が聞こえた時に、理解できません。音声化してリーディングしている人は、リスニング時も対応が可能なんです。
また、リーディングスピードに関しても、サイレント音読をしている人にはメリットがあります。
TOEICの文章は27くらいあるのですが(Part6 4文章、Part7 23文章くらい)、それぞれを1分間程度で読むことが要求されます。
そのためには、1分間150ワードくらいで読み続ける力が必要です。
ただ単にスピードを求めるには、音声化しないリーディングが良い。その場合、200ワード以上も可能です。母国語の人はそれ以上のスピードで読んでいるようです。
でも、英語の発展途上の人は、サイレント音読をすることの効果を得てほしい。その場合、まず、1分間150ワードでサイレント音読できるようにするのが、現実的な目標だと思います。
参考にしてくださいね。
- Comment
- Trackback
- url: トラックバック機能は終了しました。