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「ヒロシマの恩人」 マルセル・ジュノー医師は本当にすごい

こんにちは。eikoです。
今日も晴れですが、あまり暑くなさそうです。

ちょっと時間が取れたので、この夏に撮りためたビデオを見ています。

昨日は、「ジュノー」 という1時間のアニメーションを見ました。
NHKが今年の8月初めに放映したものです。

このアニメーションは、マルセル・ジュノーというスイス人医師を描いたものです。ジュノー医師は、「ヒロシマの恩人」と呼ばれています。ジュノー医師を顕彰した記念碑が平和公園にあります。

すごい人ですよ。

広島の原爆後、15トンの医薬品をGHQに交渉して入手し、1945年9月8日から11日の4日間、実際に広島で診療を行っています。

この医薬品で多くの広島の被爆者の命が救われたと、高齢の医師からたびたび聞いたことがあります。

ぜひ、どういう人かを知りたくて本を読んでみたいと思っていました。アニメーションの放映を知って、まず、こちらから情報を得たいと思いました。

アニメーションは子ども向けでしたし、私がすぐに眠気を感じるたちなので、何度も、途中で眠ってしまいました。その都度、巻き戻して、数時間かけてようやく、全部見ました。

見て良かったです。ジュノーさんの尋常でない行動力がよく分かりました。

驚きの行動力です。そして、たぐいまれな交渉力。



何か、運命に導かれて広島に来たかのような人です。

1945年8月9日に東京着。(到着まで、何カ月もかかっています。)
そもそも、連合軍捕虜の待遇を調査のため、赤十字国際委員会から派遣されたのですが、到着後、すぐ、被爆者の治療薬を入手することに奔走します。

GHQを説得して、15トンの薬を入手。

1945年9月8日にジュノー医師が薬とともに広島入り。原爆投下からほぼ1カ月しかたっていません。11日まで4日間、広島に滞在し、治療にあたっています。

その後、9月17日に広島は枕崎台風で甚大な被害を得ています。広島の死者・行方不明者は2000人を超えるそうです。京都大学の研究者の一行はこの台風で亡くなっています。

ジュノーさんの薬は枕崎台風の被災者にも活用されたと思います。



ますます、要チェックの人物だと再確認しました。
これから本を読むのが楽しみです。

私は広島の日赤病院にとてもいい印象を持っています。

ジュノーさんの話もそうですし、現在読んでいる本(『ラバウルの責任 今村均』) の中にもに、広島の日赤病院の素晴らしいエピソードが載っています。

どこにも行き場の亡くなった外国籍の元兵士を、日赤病院が治療したという話です。

病院内はとても機能的で、また、あたたかい雰囲気があります。

赤十字には、ジュノーさんのような精神が今も生きているのでしょうね。


佐々木禎子さんも、この病院で治療を受けていたそうです。

爆心地から1500メートルの地点にある日赤病院は、原爆後、多くの被害がありましたが、直後から市内の基幹病院として機能し続けました。





author:eiko, category:映画・TV・CDの紹介, 10:36
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「被爆者健康手帳」 は一人の広島の医師の活動から生まれました

こんにちは。eikoです。
今日は午後に小雨が降りました。ぐっと涼しくなっています。

25日と26日にIPPNW の国際大会を見学して、放射線や被ばくについて専門家のお話しを聞いてきました。

その中で、1つとても印象に残ったことがあります。

26日に、5名の方がプレゼンテーションを行ったのですが、その中のお一人が、「被爆者健康手帳」は、広島市の段原地区に住む開業医の中山広実医師が、独自に始めた活動によって誕生したと発言されました。

驚きました。

「官」ではなく、一人の市民が始めたのですね。

さっそく、中山広実(なかやま・ひろみ)医師のことを知りたくなりました。

すると、『ジュノーさんのように』 (而立書房刊 全5巻) という本があり、そこに、中山医師のことが記されていることを知りました。

ぜひ読んでみようと思っています。

author:eiko, category:本の紹介, 13:34
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英語力強化はリーディングが鍵

こんにちは。eikoです。
今日も、朝から暑いです。残暑ですね。

昨日、「うねざき式」英語強化法の第5回目のワークショップを行いました。

6名の定員の小さなワークショップです。
英語スキルを獲得することで、英語力をつけるというeikoのコンセプトに、大いに共感してもらいました。英語を使って仕事をしている人がほとんどでしたので、結果が出そうだと喜んでくださいました。
http://www.tomo-corp.com/?page_id=64

また、ワークショップ終了後は、「うねざき式」英語講座の夏の交流会が開催されました。
秋期から受講予定の方を中心に楽しい会となりました。

それで、昨日、英語力強化について、ふと、夜思いつきました。

「英語力強化の訓練の比率は、リーディングを4とすると、リスニング(音声トレーニング)2、スピーキング1、ライティング1が適当」

スピーキングやライティングなどのアウトプットの能力は、リーディングやリスニングなどのインプットの能力についてきます。

ですから、まずインプットが重要。

インプットの中でも、リスニングはリーディングの応用にすぎません。リーディングに音声対応が求められているだけ。

つまり、基本は何と言ってもリーディング!

いままで、ぼーと思っていたことですが、昨日は、リーディングの重要性を強く再確認しました。

author:eiko, category:英語スキル, 08:13
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宮島についてレクチャーをしました

こんにちは。eikoです。
今日も暑かったですね。

今日は、午前中、東北地方から広島に滞在中の若者に、宮島の魅力をレクチャーしました。

宮島には、「世界遺産」の看板を持つ、大観光地としての側面とともに、自然と人間が折り合って暮らしている島としての側面も重要です。

参加者に、ぜひこの面を見てほしいと思いました。


特に強調したのは、紅葉谷川の庭園砂防のことです。

1945年9月17日の枕崎台風で、宮島のこの川は土石流で埋まりました。それを、地元の人と、行政が一緒になって、数年かけて、以前の自然な状態に見えるように修復しています。

紅葉谷の「岩惣」(いわそう)という旅館の前の川がそうです。

宮島を訪れる時は、ぜひ、紅葉谷を歩いてくださいね。

author:eiko, category:観光地の紹介, 20:23
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やはり 「主語と動詞の把握」 が文章理解の鍵です

こんにちは。eikoです。
今日も晴れですが、気持ちの良い風が吹いています。

昨日の土曜日は、充実した一日となりました。

13:00-16:00まで、「うねざき式」という英語強化法のワークショップを開催しました。

参加者は6名。昨日のテーマは 「パラグラフ・リーディング」。

文章を読んで、情報がしっかり頭に残るリーディングの英語強化スキルです。サイトラ(サイト・トランスレーション)が身についた人向けの上級スキルです。

サイトラは、英語を文構造を意識して、センス(意味)単位ごとに、理解するというスキルですので、英語強化スキル全体の中で、最も重要です。

でも、サイトラは、「日本語に変換して情報を頭に入れる」 という性格のため、通訳者を目指す人以外は、サイトラが身についたら、今度は、「日本語に変換せずに情報を入れる」 読み方に、ぜひ変えてほしいです。

そこで、「パラグラフ・リーディング」 が必要となるわけです。

1つのパラグラフを音読して、その文章を見ずに、内容をに日本語で口にします。

「日本語で口にする」 というと、やはり 「日本語に変換している!」 と思われますが、情報を頭にインプットする段階では、日本語が介在していないという点がポイントなのです。


さて、このパラグラフ・リーディングですが、私が思っている以上に、難易度が高いようです。上級レベルの人でも、わりと苦労しています。

文章を理解する鍵となるのは、「主語と動詞の把握」 です。

パラグラフ・リーディングのコツが分かるようになると、英語の文章を音読や黙読するだけで、「情報が頭にささりこんで来る実感」 があります!

ぜひ、試してほしいと思っています。

author:eiko, category:英語スキル, 12:03
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「うどんダンス」のまっちゃん先生が、朝日新聞の「ひと」欄に

こんにちは。eikoです。
今日は曇り空です。

8月14日の朝日新聞2面の 「ひと」 欄に、「中野うどん学校」のまっちゃん先生こと松永澄子(まつなが・すみこ)さんがフィーチャーされていました。

「中野うどん学校」は、香川県琴平町にある讃岐うどん店ナカノヤが運営している観光客向けの施設です。

讃岐うどんの作り方を習います。讃岐うどんは独特のコシを生むために、うどん生地を足で踏む過程があります。それを、グループに合わせた歌を選んで、踊りながら楽しく教えてくれるのが、この学校の売りです。

そして、一番人気の講師が、校長先生のまっちゃん先生です。


私が、まっちゃん先生のことを知ったのは、3年くらい前。中国・四国地方の観光資源について聞き取り調査をしていた時に、この学校のことを知りました。

特に、中国人グループに大人気と聞いて、興味を持ちました。

2010年の12月には、実際に、まっちゃん先生の指導を体験してきました。

パワーがありました!


まっちゃん先生もすごいけれど、まっちゃん先生を抜擢したナカノヤの経営者の人もすごいですね。

現在では年間10万人が訪れるキラーコンテンツに成長しているそうです。

まっちゃん先生に拍手!



author:eiko, category:観光地の紹介, 16:08
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「INORI」 の入ったエリック・マーティンCDを入手

こんにちは。eikoです。
今日は大雨です。夏の終わりを感じさせます。

8月7日にこのブログにも書きましたが、今年の8月6日の祈念式典前に、何度か、佐々木祐滋(ささき・ゆうじ)さん作詞・作曲の 「INORI〜祈り〜」 を何度か聞く機会がありました。

「サダコ」 として知られる佐々木禎子さんの心情を歌ったものです。

この曲を作った佐々木祐滋さんは、禎子さんの二つ年上のお兄さんである佐々木雅弘の息子さん。禎子さんから見ると甥ごさんですね。

「INORI〜祈り〜」は、2010年の紅白歌合戦で、歌手のクミコさんがこの歌を歌ったので、知っている人も多いのではないでしょうか。

とても印象的な曲です。

この曲のことに興味を惹かれたので、その後、この曲やクミコさんのことを少し調べました。その過程で、この曲が英語でも歌われていることを知りました。

エリック・マーティン (Erick Martin) というアメリカ人のロックアーティストが、日本人女性アーティストの曲をカバーしていて、CDを3バージョン出している。そのベスト版に、この 「INORI」 が入っています。

「Erick Martin Mr. Vocalist Best」 です。


聴きました。

心のこもった歌となっていました。


YouTubeでも聴くことが出来ます。

Erick Martin Inoriで、日本語と英語の歌詞とともに、この曲を聴くこと出来ます。


author:eiko, category:映画・TV・CDの紹介, 10:06
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宮島水中花火大会

こんにちは。eikoです。
今日も晴れでしたね。

昨日は朝、雷が鳴ってかなり雨が降ったので、宮島水中花火大会が中止になるのでは、とひやひやしました。でも、午後には天気が回復して、予定通り、夜8時から花火大会が行われました。

5300発の花火が見事でした。

友人が宮島の対岸に住んでいるので、そこから1時間、花火を眺めました。

夏の花火はやはり風情がありますね。

author:eiko, category:観光地の紹介, 20:15
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『世に棲む日日』(司馬遼太郎)は読みごたえのある一冊です

こんにちは。eikoです。
今日も晴れですね。

6月に、尊敬する古城春樹さんの著書『柿の実の落つ時』を読んでから、幕末関連の本をまたずっと読んでいます。

特に、古城さんの著書の主人公の野々村勘九郎は、長府藩では伝説の人物なのですが、「立場を変えると、執拗に高杉晋作をつけ狙った過激派となる。司馬遼太郎の作品ではそのように登場する」とお聞きして、ぜひ、司馬遼太郎の長州関連本を読んでみたくなりました。

まず、『花神』を読みました。司馬遼太郎、1972年の作品です。主人公は大村益次郎。農民出身の蘭学者が長州藩の軍事の中心人物となり、暗殺されるまでの一生を描いています。

厚い文庫本で3冊ありました。大作です。

主人公が枯淡の境地の人。その人を淡々と描いている作品ですので、かなり渋めの本です。歴史好きな人にはお勧めです。こちらには野々村勘九郎は登場しませんでした。


それで、続けて『世に棲む日日』を読みました。

こちらも600ページを超える大作。司馬遼太郎、1971年の作品です。主人公は吉田松陰と高杉晋作。二人とも「えええ!」という行動の連発。すごいですよ。

エピソードがありすぎて、めまぐるしい展開で、ついて行くのが大変ですが、読んだ後、印象深い一冊です。

こちらには、542ページ目に、野々村勘九郎が出てきました!

「暗殺団というのは、長府藩の藩兵組織である報国隊で組織された。報国隊の隊長の野々村勘九郎というものが、自ら暗殺団長をひきうけたという。(後略)」


立場が変わると、見方もこのように変わるという一例ですね。

author:eiko, category:本の紹介, 10:49
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「科学界のインディ・ジョーンズ」 長沼毅さんの知性に魅了される

こんにちは。eikoです。
今日も晴天です。朝方はうるさく鳴いていた蝉の声が止まっています。

昨日、このブログに書き込みを行った後で、東広島市西条に向かいました。

西条は、灘・伏見と並ぶ日本の三大名醸地の一つです。

西条地域には9つの酒蔵がありますが、そのうちの1つ、賀茂泉酒造さんが8月1日に創業100周年を迎えました。

それで、記念講演会が開催されたのですが、その講師が、「科学界のインディ・ジョーンズ」 と異名をとる長沼毅(ながぬま・たけし)さんでした。

昨日、長沼さんが監修した本をこのブログで紹介しましたが、この人はオーラが尋常ではありませんでした。

講演のタイトルは 「宇宙から見た東広島」。

すごいタイトルですよね。

かなり難解なお題を受けて、さらに脳が活性化したインディー長沼といった感じでした。

それと、賀茂泉さんの100周年という情報をかけ合わせて、90分の内容を構成していらっしゃったのですが、素晴らしい!の一言です。

「宇宙から見た東広島」「100年前の1912年」「地球」「水」・・・・この情報から90分で語る内容にまとめ、聴衆を想像し、楽しませ、うならせ、伝えたい点を明確に伝える。

時間ぴったりに終了しました。

まるで、高い上空からスカイダイビングして、ターゲットに降り立ったような見事さ。

華やかで軽やかで、切れ味抜群。

歴史や文化の講演で感動することはありますが、科学に疎い私が、科学や環境をテーマにして、感動することはほとんどありません。

数少ない例外が、3年前の黒川清さんの講演。

黒川さんは、今回、福島原発事故の国会事故調査委員会の委員長として見事なプレゼンテーションを行った方です。この方が、3年前にUNITARの開催した講演会でお話をされましたが、そのエネルギーが今回の長沼さんのエネルギーと同じ波長。

科学者として優れているのは当然として、それを一般に伝えるこのコミュニケーション能力!
稀代のコミュニケーターです。

ちなみに、長沼さんは、現在メディアに引っ張りだこです。

8月4日の夜「嵐にしやがれ」。8月5日は「行列のできる法律相談所」に出演です。
さっそく、録画予約しました。皆さんもぜひ!


それと、講演の前には主催者の賀茂泉酒造の前垣社長が100年間の歩みを15分お話されたのですが、こちらもとても印象的なお話でした。

賀茂泉の看板の酒である純米吟醸酒「朱泉」(しゅせん)は1972年に初めて世に出ました。

社長の縁戚である東大寺の206世官長の晋山式(ふざんしき 就任式のことです)でふるまわれたのだそうです。

その上司海雲(かみつかさ・かいうん)師の書かれた書の一部が、朱泉のラベルに使われています。

とても印象的な話ですね。


author:eiko, category:日本酒・水, 11:13
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