- 『パス単』 は英字新聞と合わせて活きる
-
2013.01.29 Tuesday
こんにちは。eikoです。
今日もいい天気です。あまり寒くない感じ。
一昨日に続いて、『でる順パス単 英検1級』(旺文社) の使い方について書きますね。
昨日、ちょうど 『パス単』 を使っている人数名と話をする機会があったので、いろいろと考えました。
きっと、『パス単』 だけを覚えようとしても、モーティベーションは上がらない。きっと、暗記のための暗記に終わるのでしょうね。
効果を感じて初めてやる気が起こりますよね。
私のお勧めは、『パス単』 と英字新聞を読むことを同時に行うことです。
私はずっと単語力はリーディングを行う中で、自然に身につくと思ってきました。
今もそう思っています。
そして、リーディング教材としては英字新聞、特に週に一度届くThe Japan Times Weekly が最高だと思っています。
この英字新聞などを読み続けることが 「食事」 ですね。栄養は日常の食事から摂るのが基本です。
それで、『パス単』 など単語テキストで単語をざっと覚えるのは、「サプリメント」 です。サプリメントも効果がありますが、あくまでも栄養補助食品ですよね。
単語テキストだけに取り組むのは、食事をせずにサプリメントだけに頼った生活のような気がします。美味しくないし、栄養が偏り、体に悪い。
ぜひ、『パス単』 で単語力をつけたいと思っている人は、同時に英字新聞の購読を行ってください。
英字新聞を読むと、『パス単』 に出ている 「意味不明」 と思っている単語の実力に気がつきます。
ある程度、『パス単』 の単語に慣れてくると、英字新聞を読むのが楽になり、楽しくなりますよ。
つまり、『でる順パス単 英検1級』 と題にありますが、この単語テキストは英字新聞など実用的なリーディングに役立つツールだと考えると良いと思います。
英検1級合格は副産物ですね。
『パス単』 は2度おいしいです。
ちなみに、『TOEIC英単語スピードマスタ−』(Jリサーチ社)に出てくる500の単語は、英語→日本語だけでなく、日本語→英語も出せるようにじっくりと自分のものにしてください。
とても良い例文があり、CDにちょうど良いスピードの音声がついているので、シャドーイングやリプロダクションを行って、ずっと使い続けるのが良いと思います。
こちらはまさに構造物の土台となるべき単語が厳選されています。
インプットだけでなくアウトプットに使えるようにトレーニングしたいですね。
それに対して、『パス単』 はインプット専用 (リーディング・リスニング用) の単語とわり切ってもいいのではないでしょうか。
まず、単語強化で取り組むべきは 『TOEIC英単語スピードマスター』 です。
『パス単』 は 『スピードマスター』 の500単語をほぼ覚えた人が取り組むといいですね。
というのは、『パス単』 には、『TOEIC英単語スピードマスター』 で選ばれている重要単語に加えて、主に、リーディングの際に必要な難解な単語が多く選ばれているからです。
つまり、『パス単』 は 『スピードマスタ−』 の単語とダブるところがかなりあるので、『スピードマスター』 を先にある程度覚えている人は、『パス単』 では難解な単語のみを覚えることとなるので、ハードルが低くなるわけです。
だから、『パス単』 は英語→日本語の単語のみをゲーム感覚で覚えていくので良いと思います。
同じ単語テキストですが、アプローチは変えた方が結果につながると思いますよ。
- 通訳する時の永遠の課題
-
2013.01.24 Thursday
こんにちは。eikoです。
今日はいい天気ですね。
通訳をしていて、永遠の課題があります。
「話し手のことばを正確に訳出することにポイントを置くか」、「聞き手が理解しやすいことにポイントを置くか」。どちらを選択するのかの選択をいつも迫られます。
「え、どういうこと? 英語から日本語に通訳する時に、普通にそのまますればいいんじゃない?」 と思った人もいると思います。
でも、文化の違うことばを変換すると、意味が変わってくることがよくあります。また、話し手の情報だけでは、聞き手は理解できないということもよくあります。
その時、どう対応すればいいかが難問です。
ロシア語のカリスマ通訳者であった米原万里 (よねはら・まり) さんが、この永遠の課題を著書の題名にしています。
『不実な美女か貞淑な醜女か』 (新潮文庫)
聞き手が理解しやすい訳出が 「不実な美女」。話し手のことばを正確に訳出することが 「貞淑な醜女」 です。
米原さんは話し手の意図を正確に読み取り、それを聞き手に分かりやすく伝える天才的な言語能力をお持ちの方だったのだと思います。
「カリスマ通訳であった」 と書いたのは、米原さんが2006年に56歳の若さで亡くなったからです。
どちらかに徹底している人はあまり悩まないのでしょうが、普通、通訳をする人は、この2つのバランスに引き裂かれているのだと思います。
私はどう対応しているかですか?
全くケースバイケースですが、基本は、聞き手を重視することを優先しています。
それが喜ばれることもあるし、そうでないこともあり。まさに永遠の課題。
翻訳の場合も同じです。どう処理するのかは対象によって異なります。
ですから、その翻訳がどのような人に読まれて、どのようなメディアに掲載されるのかなどの確認が重要です。
通訳の場合は、通訳する対象や場面を勘違いしていても、その場で修正できます。でも、翻訳の場合は、事前の情報でここをよく確認しておかないと、クライアントも翻訳者も後で苦労することになります。
通訳も翻訳も、文化を超える作業ですから、一筋縄ではいきません。
- 伝える情報はコンパクトに。印象に残る通称が重要です
-
2013.01.21 Monday
こんにちは。eikoです。
今日は曇り空です。
昨日、「ひろしま男子駅伝」 が行われました。第18回の今年、広島が優勝を狙えそうだと言われている、以前このブログでも書きましたが、6位に終わりました。
今年も第1区の高校生ランナーがまさかの43位。プレッシャーがあるのでしょうね。最後までよく頑張った!
さて、この大会ですが、一般に 「ひろしま男子駅伝」 と通称で呼ばれていますが、正式名称は長い。「天皇盃 第18回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会」 です。
いろいろな団体や施設で、長くて分かりにくい名称のものがありますよね。それが観光施設だったりすると、とても残念に思います。
この大会の場合、正式名称が長いというのが分かっていて、「ひろしま男子駅伝」 と通称をつけているのはさすがです。
他にうまいなあ、と思う例は2005年、広島県呉市で開館した 「大和ミュージアム」 です。
正式名称は分かりにくい。「呉市海事歴史科学館」 です。
もしこの名称でプロモーションを行っていたら、今日のように年間数十万人が訪れる人気施設にはなっていなかったと思います。
何とか通称をつけたらいいなあ、と思っている施設があります。
広島県安芸高田市吉田にある 「安芸高田市歴史民俗博物館」 です。吉田は毛利元就の居城である郡山城 (こうりやまじょう) があるところで、毛利元就の城下町でした。
その地に建つ博物館ですので、かなりの部分を毛利元就とその一族の歴史や文化関連の展示があります。
ぜひ、「元就ミュージアム」 と通称をつけてほしいです。きっと歴史好きの人が全国からもっと集まりますよね。
それに特に、国際観光客にプロモーションしようとするとこの差が大きいのです。
大和ミュージアムは、英語では Yamato Museum とのみ表記しています。すっきりして、分かりやすいですよね。
今、サイトにアクセスしたら、英語版の情報がすっきりして、分かりやすい。お見事。
http://www.yamato-museum.com/en/
- パラグラフ・リーディングは通訳スキルとしても使えます
-
2013.01.17 Thursday
こんにちは。eikoです。
今日は曇り空ですね。
このところ、英語スキルの中で 「パラグラフ・リーディング」 に特に注目しています。
このスキルは、英字新聞記事などの英文を1パラグラフずつ英語で音読して(その際に文構造を意識することで、意味を理解します)、それを日本語で述べることです。
つまり、インプットは英語、アウトプットは日本語です。
パラグラフ・リーディングに注目するようになった理由は、サイト・トランスレーションを続けていると、日本語に一度変換してからでないと、英語の意味が理解できない状態から逃れられないからです。
サイト・トランスレーションの基本ができた人にパラグラフ・リーディングに移行してもらっています。
パラグラフ・リーディングではメモが取れないので、自分の記憶のみが頼りです。ですから、不要な情報 (日時とか固有名詞) とかを 「うまく捨てる」 ことも必要です。何でも記憶に残ったものをアウトプットしようとすると、全体像が取れなくなるので、パラグラフ・リーディングを行うと、「重要な情報」 だけを記憶する良いトレーニングとなるのです。
さて、「このパラグラフ・リーディングの訓練を十分行った人は、通訳技術も身についているのでは?」 と考えました。
私は通訳技法を教えていた時に、聞こえた英語を日本語にすぐ変換せずに、英語のまま記憶して、その後メモを頼りに通訳することを勧めていました。
この方法だと大きく間違えないし、速い音や癖のある音について行きやすいからです。ただし、英語のままで情報を理解出来るトレーニングをしていない人には、難しいようです。
パラグラフ・リーディングの訓練で、英語を英語のまま理解する方法を磨いている人は、文字でなく音声で聞いても同じように対応できるはずです。こちらの方が楽なのではないでしょうか。メモも取れます。
それで、昨日、クラスである程度難易度の高いテキストを使って、訳出を行ってみたら、全員がうまく出来たのです。嬉しかったです。受講生の人も嬉しそうでした。
パラグラフ・リーディングは通訳スキルとしても使えます!
さて昨日、アラスカに住むリネットさんにNHKオンデマンドが海外でも視聴できるかどうか試してもらいました。それでその回答をコメントで寄せてくれています。海外では視聴できないそうです。残念。
- テニスレッスンと英語レッスンの共通点
-
2013.01.10 Thursday
こんにちは。eikoです。
今日はよい天気ですね。
昨日も暖かい一日でした。戸外でテニスをしましたが、そんなに寒くなかったです。
学生時代テニス部でした。それで、卒業後もテニスをずっと続けていたのですが、10年くらい前に、ぐっと下手になったので、がっかりして止めてしまいました。
でも2年くらい前に、またテニスレッスンを受けることになり、今のコーチのアプローチと相性が良いらしく、上達している実感があり、楽しんで週に1回のテニスレッスンを受けています。
毎回、テニスレッスンに行くと、英語とテニスには共通点が多いなあと感じます。
テニスは基本の動きとして、フォアとファックのグランドストローク、ボレー、スマッシュ、サーブの5種類があります。
この5つの動き方がある程度身につくと、ダブルスやシングルスのゲームを楽しむことが出来ます。
英語も同じですね。リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つの基本があり、この4つの基本がある程度身につくと、実際に英語の映画を見たり、外国の人と会話が楽しめます。
自己流で、やみくもにこの基本を身につけようとしても、うまくいきません。うまく身につけるには、やはりコツがあります。このコツをうまく伝達できるかどうかが、コーチの腕ですよね。
先週、ぐっとボレーがうまく出来るようになりました。ボレーというと、手の動きに気を取られますが、うまくできるかどうかは、実は足のステップがポイントでした。プチ・ブレークスルーを体験しました。
この 「あっ、嬉しい」 という積み重ねが、コーチを受けるだいご味です。
テニスレッスンを受けていると、英語レッスンのヒントになることがたくさんあります。
「この年ではもう英語力がつくことはない」 と諦めている皆さん。
そんなことはありません!
自分にあったトレーニングを行うことで、英語力は何歳からでも伸びますよ。
私は10年くらい前にテニスを止めた時に、「これから続けても下手になるばかりなんだあ」 と自信をなくしていました。悲しかったです。
でも、そうではありませんでした。
今では、英語、テニス、読書の3本柱があり、充実しています。
英語を続けている受講生の方も楽しそうですよ。
- NHK 『イッピン』 の 「西条酒」 特集は秀逸でした。再放送があります
-
2013.01.09 Wednesday
こんにちは。eikoです。
今日はいい天気です。気持ちがいいです。
昨日、NHK BS プレミアム 『イッピン』 で 「西条酒」 の特集が放送されました。西条酒造協会の方からこの番組のことを聞いていたので、楽しみにしていました。
それで、昨日、録画したものを見たら、これが秀逸!
「甘くてやわらか名水の味〜広島 西条の酒〜」 と題した番組は見応えが十分でした。
まず番組は、「西条の酒はほんのり甘口の柔らかな味わいがあり、女性や若者、海外の人に人気が高くなっている」 とはじめます。
「甘口」 の酒というと糖分量が多いと思いますよね。でも、西条酒は辛口の酒と比較してもブドウ糖の糖分量は変わらないのです。ここを酒類総合研究所が実験で示しています。
では、甘口となる秘密は何か?
研究所の後藤博士が、「水による醸造法の工夫が、西条酒の甘みを特徴づけると考える」 とコメントしています。
西条酒の特徴となる水とは?
辛口の酒の産地の水がミネラル量の多い硬水であるのに対して、西条の水は、ミネラル量が程良い中硬水です。この水の特性を生かして、「長期低温発酵法」を西条酒は行っているため、甘口で柔らかい味になると番組では説明しています。
西条の水の解説は、広島国際学院大学の佐々木健教授が行っています。番組では 「水のエキスパート」 と紹介されていました。ちなみに、佐々木先生は私の長年のヒーローです。水のことを一般の人に伝える稀代のコミュニケーターです。
西条の水の源は龍王山にあります。龍王山から酒蔵が立ちならぶ地域まで3キロあり、その間、地下水脈が30年間かけて移動します。
龍王山の水はミネラルの少ない軟水です。これが3キロを30年間かけて移動する際に、土壌の中のカルシウムやマグネシウムといったミネラルを吸収して、中硬水になるのだそうです。
酒蔵の井戸の中硬水の硬度は88ppm (mg/l) と佐々木先生が示していました。(硬度0から50が軟水。51から150が中硬水。151から300が硬水だそうです)
番組では紹介されていませんでしたが、龍王山の水の硬度は約20だと聞いたことがあります。
昨年8月1日に賀茂泉酒造の100周年記念講演会で、広島大学の長沼毅先生はこの酒蔵通りの水を 「奇跡の水」 と呼んでいました。酒蔵通りを抜けて流れていくと、地下水脈は土壌から鉄分を吸収し、酒造りには適さないからです。
100年以上前、科学的な計器がなくても、水を口に含むことで、その性格を正確に感じ取る名人が存在していたのですね。
ちなみに、1か月前くらいに読んだ、武者小路千家の千宗屋さんが、「武者小路千家は表千家、裏千家と道を隔てて茶室があるが、水脈が同じ水を使っている」 という趣旨の記述があり、「やはり水かあ」 と思いました。
さて、西条酒に戻りますね。西条酒の素敵なところは、成分の80%を占める水を守るために、独自の活動を行っていることです。
10年前から、「西条・山と水の環境機構」 という仕組みを作り、酒造関係者、林業関係者、一般市民、学生などが龍王山の保全活動を行っています。この取り組みも番組で取り上げられていました。
昨日放映された『イッピン』 は私の想像を超えて素晴らしい内容となっていました。
再放送があります!
1月16日(水) 午後0時30分〜1時00分 NHK BS プレミアム 『イッピン』 で、「甘くてやわらか名水の味〜広島 西条の酒〜」 が放送されます。
http://www.nhk.or.jp/bs/ippin/
録画予約をお薦めします。
- ヒュー・ジャックマン主演の 「レ・ミゼラブル」 を見てきました
-
2013.01.06 Sundayこんにちは。eikoです。
今は夜です。今日2回目の書き込みです。
今年のNHK大河ドラマ 「八重の桜」 は上々の始まりでしたね。
出演者の豪華なことにくらくらします。それに 「ちび八重」 がかわいい。ドラマに華がありますね。アメリカの南北戦争のシーンから始まるなんて・・ 素敵です。
ところで、昨日、「レ・ミゼラブル」(Les Miserables) を 「八丁座」(はっちょうざ) に見に行きました。
1か月くらい前に、主演のヒュー・ジャックマンが、番組宣伝のため、「スッキリ」 という朝の番組に登場して、「日本で一番美しい場所はトモノウラ」 と発言したので、驚きました。それからこの映画が気になっていました。(この時のことは11月27日にブログで紹介しています)
この番組に出ていた時にジャックマンが話していた英語がとても聞き取りやすかったので、リスニングのトレーニングににちょうど良いと思って、このブログで 「レ・ミゼラブル」 を勧めました。
その後、年末にジャックマンのインタビューが番組で流れていました。その時に彼の話していたのが、オーストラリアアクセントだったので、びっくり。彼はオーストラリア人なんですね。
それで、英語でインタビューされた時は自分のことば (オーストラリアアクセント) で話し、日本など外国の番組で答える時は、英語のギアを変えて、分かりやすい英語にしていたのでは、と想像しています。そんなに英語の違いが分かるほどの耳を持っていないので、気のせいかもしれませんが。
Les Miserables の英語ですか? 聞き取りやすかったですよ。ただし、全て歌でした。ミュージカルの劇場版だったのですね。
聞きやすい英語のセリフを期待して映画を見に行ったみなさん。大変失礼しました。
「レ・ミゼラブル」 の群衆暴動は1832年となっていました。アメリカの南北戦争のゲティスバーグの激戦は1863年。「八重の桜」 で描かれる会津若松城下の戦いは1868年。
「レ・ミゼラブル」 が 「八重の桜」 と重なって見えました。
- 「のん太鮨パセーラ店」 が私のお気に入りの回転寿司です。
-
2013.01.04 Friday
こんにちは。eikoです。
今日はこの冬一番の寒さですね。
昨年の秋に、家の近くに、全国で一番の売り上げといわれている大手回転寿司チェーン店が開店しました。そのチェーン店はセントラルキッチンではなく、その店で魚をさばいて提供すると聞いたので、とても興味がありました。
日本に来て 「美味しい寿司を食べたい」 という外国人旅行者はとても多いのです。その人たちに紹介する店をいつも探しています。
それで昨日行ってきました。
全皿105円とリーズナブルで、注文の方法などハイテク技術が使ってあって、外国の人に 「ハイテク回転寿司」 として紹介するとエンターテイメントとして面白いだろうなあと思いました。
ただ、店内をずっと音声が流れ、目の前のディスプレイがずっと情報を出し続けている環境では、なんか落ち着けません。
やはり、外国の人に 「広島の美味しい回転寿司」 として紹介するのは、変わらず「のん太鮨」(のんたすし)が一番です!
「のん太鮨パセーラ店」は広島市の中心部にある広島リーガロイヤルホテルの地下一階にあります。山口県柳井市の水産会社さんが出している回転寿司ですので、ネタが抜群。値段もリーズナブルです。
http://www.fujima-g.jp/nonta.html
寿司が大好きという外国人に、私はよく、「ウニを食べたことがありますか?」 と聞きます。海外ではトロのことはよく知られていますが、日本で寿司の横綱とも言うべきウニはほとんど知られていません。
高価なこと、鮮度確保が難しいこと、それに万人受けする味でないことから、海外の回転寿司ではウニを置いていないのだと思います。イクラやトビコ (トビウオの魚の子。数の子に似ている) はあるようです。
ウニは初めて食べる人がはっきり2派に分かれます。
「こんな美味しいものがあったのか!」 という人は少数で、「・・・・」 という人がほとんどのようです。でも、やはり本場で一番人気の食材というと試す価値があるので、「ウニは食べたことがありますか?ふふふ」 と言い続けているわけです。
これまで 「のん太鮨」 でお寿司を食べた外国の人はとても満足してくださいます。価格は一人1500円くらい。高級店に負けない味で、店の雰囲気が良くて喜ばれています。
- 島根県海士町の 「さざえカレー」 の物語に感じいる
-
2013.01.02 Wednesday
こんにちは。eikoです。
今日は曇りですね。
年末に、『地域をプロデュースする仕事』(玉沖仁美著) を入手しました。
島根県の隠岐の島にある海士町 (あまちょう) の「さざえカレー」 をプロデュースした玉沖仁美(たまおき・ひとみ) さんの著書です。
この本の中で、島根県・海士町の 「さざえカレー」、高知県の 「目指せ! 弥太郎 商人塾」、沖縄県・国頭村の 「国頭ツーリズム協会」 の3つの事例が紹介されていますが、とても感動的な物語です。
幼稚園教諭を得て、アルバイトとしてリクルートに入社した1人の女性が、地域プロデューサーとして、多彩な専門家や中央・地方行政官、地域住民の信頼を得て、過疎と呼ばれる地域が輝きを取り戻す 「しくみ」 を作っていった物語です。
私はこの女性の名前を聞いたことがありませんでしたが、この3つのプロジェクトのうち、海士町のさざえカレーと国頭村(くにがみむら)のエコツーリズムについては、地域デザイナーとしていつも注目している高知県在住の梅原真 (うめはら・まこと) さんの著作で関心を持っていました。
この本の中で、梅原さんは玉沖さんのことを 「スタンスや手法は異なれど、地域振興における問題解決屋の同志です」 と述べています。素敵ですね。
海士町はこのさざえカレーの商品化の成功の後に、いろいろなプロジェクトを成功させていて、Uターン、Iターンの人が人口の1割を超えているのだそうです。
海士町の取り組みは多くのメディアで紹介されているので、よく耳にしますが、その始まりが玉沖さんのプロデュースしたさざえカレーなのですね。
この本を読むと、やはりどのプロジェクトも 「人」 と 「しくみ」 なのだと感じられます。
2013年の幕開けにふさわしい爽やかな読後感の本でした。