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「音声改善」と「区切り読み」が英語力強化の要です。
こんにちは。

今日で2015年も終わりです。

今年1年間、通訳ガイド・通訳の仕事に恵まれてありがたかったです。

現場を通じて、異文化間コミュニケーションで学ぶことがたくさんあります。


各国、各文化によって、判断基準が違うのは本当に興味深いです。異文化間コミュニケーションは驚きの連続です。

その、異文化間コミュニケーションを行う上で、とても重要なのはやはり「ことば」だと思います。

日本語だけでは、他の文化に触れることが出来ないと思います。

それで、もう1つの言語が必須です。

それは英語でも中国語でもスペイン語でもスワヒリ語でも何でもいいんです。

異文化間コミュニケーションを行う際には、母国語の他にもう1つ、しっかりと意見交換できる言語が必要だと思います。


日本では中学校1年になると、英語の授業があるので、やはりとっつきやすいのは英語ですね。

40歳からまた語学をはじめるにしても、フランス語やアラビア語のように、40歳から語学をはじめるのはかなり難しい。

私も韓国語をぜひマスターしたいと思いましたが、単語の1から100まで数えるのが出来なくて挫折した思い出があります。

20歳を過ぎると、単語を覚えるのは本当に大変。

その点、英語は忘れているようでも、中学・高校などで学んだ単語はほこりをかぶっているだけで、ほこりを払うともう一度出てくるんです。

砂漠の下に遺跡が眠っているような状態です。発掘すると建物が出てくる。そんな感じ。

子ども時代の脳が柔軟な時、単語や文法などを無理やり記憶しているのは、大人にとって大きな財産です。

大人の脳(20歳以上は大人の脳だと思っています)は「理解しないで記憶する」というのが苦手。

でも、「理解するとしっかり記憶する」機能があると感じています。

語学を大人になってはじめるのは難しいのですが、子どもの時にある程度単語や文法が入っている人は、大人になってこそ語学の法則がすっと頭に入るんですね。

大人の脳もすてたものではありません。


では、英語で意見交換できるようになるには2つのスキルが必要だと確信しています。

1つが「音声改善」。

もう1つは「区切り読み」です。

この2つは日本の英語学習者には身についていないことが多いので、ぜひ、身につけてほしい。


いつも「どうやったら、英語力がつくのか?」を考えているのですが、2015年の結論はこの2つです。


皆さん、よいお年を。





 
author:eiko, category:英語スキル, 05:39
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年末年始の息抜きには歴史小説が一番
こんにちは。

12月28日から1月初旬までは年末年始のお休み。

この時には、仕事をせず、家でずっと過ごします。

12月25日には図書館に行って5冊本を借りてきました。

それを読むのが楽しみ。

そして、撮りためているテレビを見るのも楽しみ。

NHKの「英雄たちの選択」がたくさんあるので、それを気の向くまま見ています。


私が歴史小説や歴史番組が好きなのは、重要な選択を迫られた時、人がどう判断するかに興味があるからです。

私のような普通の人は、自分の生命が脅かされるとか、周りの人から後ろ指をさされるとかを考えると、無難な判断を下しがちです。

ところが、歴史の転換点に、そうでない人が存在しています。

例えば、「あさが来た」でおなじみの五代友厚。

「どうやって、その人たちはその判断が出来たのか?」が分かるとわくわくします。


そういった「ヒーロー」を日本の人や海外の人にぜひお話したい。

そう思って、いろいろな情報を得たいのです。


さて、この年末年始に図書館で借りた本の1冊は池波正太郎著の『人斬り半次郎』です。

幕末、「人斬り」と恐れられた薩摩藩の中村半次郎の生涯を描いたものです。


数年前、鹿児島出身の研究者の方と話していた時、「中村半次郎を鹿児島の人はどう思っているんですか?」と何気なく聞いたら、「人気ありませんよ。あの人は郷士ですから」とおっしゃったことが印象に残っています。

その時、薩摩では藩士とは別に郷士という存在の人たちがいたことを知りました。


池波正太郎さんは小説家であり、歴史家ではないため、この小説で本当の中村半次郎のことが分かるとは思えませんが、きっと輪郭がつかめるのではないでしょうか。

「異端」と呼ばれた人の生涯には特に関心があります。






 
author:eiko, category:本の紹介, 05:23
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備前長船の日本刀鍛錬場には独特の迫力がありました
こんにちは。

先日、備前長船の日本刀鍛錬場を訪ねました。

火花が飛び散り、玉鋼が真っ赤に熱され、鍛錬されている様子はそれは凄まじい迫力でした。


たたら製鉄を見学した時も、その迫力に心を打たれましたが、同じ独特の雰囲気です。

今回お会いした刀鍛冶の方も、以前お会いしたたたら製鉄の村下(むらげ:酒造りの杜氏にあたる方)の方も動きに無駄がなく、まるで舞いのようです。

そして、もう1つお二人に共通して印象的なことがあります。

お二人の目がそれは澄んでいるんです。野生の鹿の目のようです。

感動しました。

author:eiko, category:観光地の紹介, 05:22
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選択できるのがサービス vs お任せがサービス
こんにちは。

昨日で2015年の全ての仕事を終了しました。

最後に担当したのはアメリカからいらっしゃったグループでした。

アメリカの方とご一緒だと、「選択できることが最上のサービス」というメッセージを強く受けます。


例えば、コーヒーを飲むとして、味がよいということ以上に、幅広い選択肢が必要なんです。

この写真は宮島口にある「bluebird coffee」コーヒーショップです。

このコーヒーショップではカプチーノ、デカフェ、ソイミルクなど幅広い選択肢があります。

それで外国人観光客に人気なんです。


日本人の感覚だと、都心部ではスターバックスのような幅広い選択肢があるコーヒーショップはあるとしても、都会でない場所や一般のホテルではそこまでの選択肢がなくても、しょうががないか、という感じですが、これは英語圏の人には耐えられないことだったりするんですね。

日本では、客に選択させない「お任せ」が最上のサービスであることが多いのですが、全く逆の考え方があります。

異文化間コミュニケーションは奥深いです。

通訳ガイドをしていると「日々修行」だと思います。




 
author:eiko, category:観光地の紹介, 13:11
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「Japanology Plus」 と 「英雄たちの選択」は毎回楽しみです
こんにちは。

このところ、わりと時間があるので、撮りためていた番組を見ています。

かなりの本数録画していて残っているのが、「Japanology Plus」と「英雄たちの選択」です。

「英雄たちの選択」では、中世の人物である「足利義満」や「安倍仲麻呂」のストーリーが素晴らしかったです。

磯田道史さんや登場する専門家のコメントがとても興味深い。

毎回、そのテーマに合わせて登場する専門家の方の人選もいつも注目しています。

番組スタッフが良い番組を作ろうとしている熱が感じられる番組です。


それと、「Japanology Plus」も10本くらい録画したものが残っているので、気分に合わせて見ています。

その中で、「掃除・かたずけ」の回が特に素晴らしかったです。


「家にある物をうまく収納する」というのではなく、現在の潮流は、「物を少なく持つ」ですよね。

この流れの源流は2000年の『棄てる!技術』を出版した辰巳渚さんだと思います。

(それで、番組では辰巳渚さんが登場。説得力のある論を展開されました)


その後、『断捨離』のやましたひでこさんが続き。

今をときめく『人生がときめく片づけの魔法』の近藤麻理恵さんですね。英語版をはじめ、世界で売れています。

私はこの3人は歴史に残る人物だと思っています。おおげさですが、尊敬しています。


「Japanology Plus」ではこの3名をしっかりフィーチャーしていました。

それに加えて、「掃除」が日本の精神性の根幹であることも述べていました。

素晴らしい!


我が家も多くの物であふれかえっていたのですが、私は『断捨離』のやましたひでこさんの理論が最も心に響きました。

「過去執着」だったんですね。

感謝しています。


これからも「英雄たちの選択」と「Japanology Plus」は予約録画します。




 
author:eiko, category:映画・TV・CDの紹介, 06:12
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『カナヤゴ』 は刀鍛冶を目指す女性のストーリーです
こんにちは。

先日、岡山県の備前長船刀剣博物館に行って来ました。

その際、ミュージアムショップで良さそうなマンガがあったので、購入しました。

日笠優さん作『カナヤゴ』です。2巻ありました。



ミュージアムショップに置いてあるということは、その博物館で「よし!」と認めてもらった書籍ですので、あたりの確立が高いんです。

このマンガもよい本でした。

爽やかな後味のストーリー。刀鍛冶や刀剣への愛と尊敬を感じました。


この題となっている「カナヤゴ」というのは「金屋子様」という製鉄の神様です。女の神様なんだそうです。

たたら製鉄の現場でとても大切にされています。

刀鍛冶の現場でもそうなんですね。



備前長船刀剣博物館は規模は小さいのですが、とても良い博物館でした。

こうでなくっちゃ。



 
author:eiko, category:観光地の紹介, 05:04
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「ぐっつり庵」はTripadvisor で人気の高い広島の居酒屋です
こんにちは。

数日前、Tripadvisor で人気の高い広島の居酒屋「ぐっつり庵」に行きました。

広島の市内から車で20分くらい離れた海の近くにあります。

国道沿いの漁火が目印。



広島市内の人で「ぐっつり庵」と聞いて、あの店ね、と分かる人は少ないと思います。

なのに、Tripadvisor では広島で一番の食事処とランクされています。

どうしてかなあと思っていたのですが、行ってみて分かりました。

広島市内から離れているので、小旅行のような感じ。お店の雰囲気は隠れ家風。薄明かりの中で食事をするのは素敵です。

店主のお父さんは漁師さんだそうで、新鮮な魚が美味しい。刺身やあみ焼きなどのシンプルな料理がいいんです。

そしてなんといっても、お店の人がとても感じいい。


それに、美味しい広島の地酒のずらっと並んでいます。

この時期は広島の地酒をお燗して飲むと美味しいんです。


お客さんはこの地区の地元の人が中心のお店なんだそうです。

それが、この店にとても感動した外国人が Tripadvisor に高評価を書き込んだので、外国の人がたくさん訪れる評判店になったようです。

拍手。


そうそう、どうしてこのお店がTripadvisorで上位にランクされているかの一番の理由を書き忘れました。

ここには英語のサイトがあり、英語で対応できるスタッフがいるからです。


author:eiko, category:観光地の紹介, 06:00
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地ビールを英語でクラフトビールと言います
こんにちは。

先週お会いしたオーストラリアの男性は日本旅行中に「クラフト・ビール」(craft beer) の飲み比べを楽しんでいました。

それで、宮島で「宮島ビール」を美味しそうに飲んでいました。


私が録画している Japanology Plus で 数ヶ月前、「クラフト・ビール」特集がありました。

「クラフト・ビールって何かなあ」と思っていたら、「地ビール」のことなんですね。

20年くらい前に、ビール製造業者として認められるリットル数がぐっと小さくなったので、大手4社以外もビールを製造することが出来るようになったんです。

その時、町おこしの一環で地ビールがたくさん作られるようになったのですが、コストがかかるので販売価格が高くなります。それに見合った品質でなかったらしく、ほとんどが製造中止となったそうです。

ですから、現在も販売されている「地ビール」は生き残った高品質のビールと言えるそうです。


さて、ビールには大きく2つの種類があるようです。

1つが「ラガービール」(lager beer)。もう1つが「エール」(ale)です。

日本人がビールと思っているのはラガービール。ぐっと冷やしたラガーをごくごく飲む、といった感じ。

一方のエールはより苦みが感じられるビール。あまり冷やさず、少しずつすするように飲む、といった感じだそうです。

大手4社が製造しているのはほとんどがラガービール。地ビールはほとんどがエールのようです。


私は地ビールに魅力を感じたことがなかったのですが、ちょっと興味が出てきました。

 
author:eiko, category:日本酒・水, 12:28
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「備前長船刀剣博物館」の展示は見応えあり
こんにちは。

先日、岡山県の瀬戸内市長船町にある「備前長船刀剣博物館」(びぜんおさふねとうけんはくぶつかん)を訪ねました。

ずっと行きたかったのですが、これまで機会がありませんでした。念願の場所です。

小さな博物館なのですが、内容がとても充実していて、「刀剣愛」を感じました。


備前長船は全国でも有数の刀剣の里であり、国宝に指定されている刀剣の半数がこの地で作られているそうです。

「刀剣の里」と自他ともに認める地域なんです。



特に、この冬(11月11日から1月24日)まで、「再びきらめく赤羽刀展」というテーマ展を開催中なので、見応えがありました。

戦後、数十万の刀剣が連合軍によって接収され、その多くが海洋投棄、溶解の憂き目にあいました。

しかし、刀剣関係者の努力で、美術品として価値のある5500口が選別され、日本に返還されました。

この刀剣は接収時の保管場所にちなみ「赤羽刀」(あかばねとう)と呼ばれています。

1000口は無事に元の持ち主の手に戻ったのですが、4500口を超える刀剣は所在者不明のままで、東京国立博物館の収蔵庫に保管されたままになっていました。

それが戦後50年たった1995年になってようやく、国で法律を定め、一般公開することを前提に全国の博物館に無償譲与されたのです。

備前長船刀剣博物館は107口の刀剣類が譲与されました。

この写真は「赤羽刀」の1つです。

「写真撮影可」とわざわざ明記してあるのは、無償譲与の際の条件だからだと思います。

「皆さん! この刀を見てください」という刀剣関係者の熱い思いに胸がジーンとしました。





 
author:eiko, category:観光地の紹介, 05:22
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堀尾吉晴の生涯が小説になりました
こんにちは。

出かけることが多くて、読んでいなかった新聞をたくさん読んでいます。

その中で、おっと驚く記事を見つけました。

12月8日の中国新聞の文化欄です。

松江城を築き、その城下町を開いた堀尾吉晴公(1543-1611)の生涯を描いた小説が出版されたというのです。

作者は中村彰彦さん。私の好きな歴史小説家の一人です。特に、滅びた側を描いた作品が光る作家です。


松江城は今年の7月、念願の国宝となりました。

その城を築いた堀尾吉晴公はとても魅力的な人物です。地味だけど素敵。私の好み。

でも、あまり知られていません。

大河ドラマで一度、生瀬さんが演じたことがあるので、私の頭の中の吉晴公は生瀬さんです。


きっと読み応えのある小説だと思って、さっそく図書館で予約しました。


この記事で驚いたことがもう1つ。

中村さんに吉晴公の生涯を描いてみないかと勧めたのは「松江観光協会観光文化プロデューサー」の高橋さんという方だというのです。この方は元文藝春秋編集者だそうです。

こういう人物を松江市は起用しているのかあ。

それで、このところ松江城関連の情報等がすっきりとしているのね。

島根県はやりますね。


 
author:eiko, category:本の紹介, 06:04
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