- 「あさが来た」に平塚明登場
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2016.03.31 Thursdayこんにちは。
NHKの朝ドラ「あさが来た」が後、2日で終了。
昨年10月から1日も欠かさず、このドラマを見てきたので、4月4日からどうしよう。
「ペットロス」「アマちゃんロス」「五代さまロス」も経験しなかったけれど、「あさが来たロス」は経験しそう。
それくらいの名作ですね。
最終盤になって、主人公「あさ」が創立に尽力したという日本初の女子大学に「平塚明」(ひらつか・はる)が登場。
後の「平塚らいてう」(ひらつか・らいちょう)です。
五代友厚・大久保利通などと同じく歴史上の人物として登場するので、実名で登場ですね。
この女子大生は、「あさ」を古いタイプの女性として反発して描かれているのが、すごい。
「あさ」のような女性と「平塚らいてう」のような女性は考え方が違うので、対立して当然なんですね。そこをちゃんと描写しているのが、大森美香さんの懐の深いところ。感服しました。
「平塚らいてう」の登場で、「あさ」の女子大学設立が、その後の日本につながったというメッセージが伝わってきました。
終わりではなく、始まり。バトンが繋がっているという感覚が清々しい。
「あさ」や「平塚らいてう」のような女性は「横紙破り」(よこがみやぶり)として、さぞ嫌われたことでしょう。
20年前に「アグネス論争」を引き起こした「アグネス・チャン」も同じ。
でも、彼女たちがいたので、今日の日本がある。
「横紙破り」というネガティブなことばではなく、まさに「ファースト・ペンギン」として彼女たちをたたえたい。
それにしても、後2日。今週はずっと涙しながら、「あさが来た」を見ています。
ところで、「あさが来た」では滋賀県を中心に多くの建物を設計し、「あさ」のモデルとも関係の深いウイリアム・ヴォ―リズらしき人物もちらっと登場しましたね。
洒落ています。
- 「あさが来た」のエンディングに慰められる
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2016.03.31 Thursdayこんにちは。
4月2日の「あさが来た」最終回は素敵でしたね。
亡くなった信次郎さんが最後に登場します。そして、若い頃の姿の「あさ」が笑顔で見つめあって「完」でした。
大河ドラマ「平清盛」や映画「レミゼラブル」も同じアプローチでした。
この終わり方はとてもありがたいです。
「レミゼラブル」では印象的な大きな瞳の男の子が革命の中、銃弾に倒れて死んでしまいます。あまりに辛い。
その男の子がエンディングにニコニコして歌を歌っている。同じく、革命の中で命を落とした青年たちも一緒です。
このエンディングで「レミゼラブル」を余裕で思い出すことができます。そうでないと、辛すぎて、思いだそうとしなくなります。
「平清盛」もそうでした。
最後に、若々しい清盛が他の一門と笑顔で再会するシーンがエンディングでした。こちらもほっとする終わり方。
「あさが来た」も同じエンディングだったので、慰められました。ありがたいです。
「あさが来た」は素晴らしいドラマでしたね。
史実とフィクションがとても良い形で融合していました。脚本家、制作者、演者の「本気」が感じられた名作です。
私にとって、朝ドラは「ゲゲゲの女房」「カーネーション」「あさが来た」がベスト3。
中でも、「あさが来た」は断トツ1位です。
「あさが来たロス」になるのではと心配していましたが、このエンディングでそれはナシとなりました。
同じ境遇の全国1千万人の「あさが来た」ファンの皆さん。良かったですね。
- 立川談春さんは稀代のコミュニケーターです
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2016.03.30 Wednesdayこんにちは。
3月27日のブログで『赤めだか』を紹介しました。
この作者が落語家の立川談春(たてかわ・だんしゅん)さんです。
この人はすごい。
『赤めだか』を読むと、独特のことばのリズムにまず魅了されます。江戸弁というんでしょうか。切れがいいんです。
そして、情景描写が見事なので、映像が、その雰囲気が目に浮かびます。香りも伝わってきます。
それに、何といっても、人物描写がすごい。師匠の「立川談志」さんや、「柳家こさん」師匠、「桂米朝」師匠は目の前に座っているかのようです。同じ落語家仲間、築地の旦那と女将さんなどの人物も伝わってきます。人々の心意気、微妙な心の揺れ、怒りなどあらゆる感情が伝わってくるのです。
名言もいっぱい。
談志師匠のことば「落語は人間の業の肯定だ」。赤穂藩には300名の藩士がいた。そのうち47名は永遠に記録される存在となった。しかし、落語はそこに参加しなかった人の人生を語るものなのだ。
築地の女将さんのしめしてくれたこと「どの道人間生きていくためには、苦労、辛抱がつきものだが、我慢できる苦労とできない苦労がある。同じ苦労なら我慢できる苦労を選びなさいってこと」
この2つのことばにうなりました。
それに何といっても、談春さんの「本物」を見極め、その目標に向かってひたすら努力する力がすごい。ちょっと普通では考えられない行動力。
まさに才気の塊。なのにその姿を人には見せない。ナイフや刀の鋭い切れ味というより、ナタの豪快な切れ味。
ほれぼれします。
こういう人の語る落語はどんなんでしょう。
立川談春さんを稀代のコミュニケーターにくわえさせてもらいます。当然ですね。
ところで、立川談志さんは3人の優れた落語家を世に出したんですね。
立川談春
立川志の輔
立川志らく
さぞ喜んでいるでしょう。
もう一度テレビドラマ「赤めだか」が見たい。
- 京都で広島の酒を見つける
- 国際観光客誘致の一番のポイントは清潔なトイレ
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2016.03.28 Mondayこんにちは。
先週、広島を離れて、いろいろ旅していました。
この写真は、舞鶴から京都市内に向かう高速道路のそばに新設された道の駅「味夢の里」ののれん看板です。
松江道もそうですが、高速道路からちょっと離れたところに「道の駅」ができています。登り路線も下り路線も使用できるのが良いし、一般のサービスエリアの施設よりもっと地元らしさがあって人気となっています。
ここもそうですね。
売られているものも素敵なのですが、それ以上に良いのがずらっと並んだ洋式トイレです。清潔さがあって天国。
私は国際観光客を誘致したいという旅行関係者にいつも言っていることがあります。
「成功の秘訣は清潔な洋式トイレです」
伝統的な観光施設付近はトイレが弱いことが多い。たくさんあっても洋式は1つか2つしかないとか、清潔さに欠けるとか。
松江駅は以前、トイレが良くなかったのですが、数年前にリノベーションされました。良かった。
太宰府天満宮も清潔なトイレが好印象でした。
いまだに四国の各施設はトイレが弱いという印象があります。頑張れ、四国の観光地!
- 『赤めだか』 の立川談春の才気に圧倒される
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2016.03.27 Sundayこんにちは。
春らしい気持が良い朝です。
1週間くらい前に、ずっと図書館に予約して待っていた本が届きました。
『赤めだか』(立川談春著)です。
著者の立川談春(たてかわ・だんしゅん)さんは人気落語家。でも、私は全く談春さんのことを知りませんでした。
私のような一般人に知られるようになったのは、昨年放送された2つのテレビドラマです。
まず、「ルーズヴェルト・ゲーム」の敵役を演じて注目され、その後「下町ロケット」では実直な元銀行員社員を演じて、人気がブレークしました。とても存在感があるんですね。起用した福澤ディレクターの眼力はすごい。
そして2015年の年末、談春さんが2008年に出版した自伝『赤めだか』を原作として、テレビドラマが放送されました。
嵐の二宮和也くんが主演。師匠の立川談志をビートたけしさんが演じました。それは素晴らしい作品でした。
それで、その後すぐに図書館に『赤めだか』を予約したわけです。
3日くらいで読んだのですが、それは上質な和菓子をいただいたような読後感。
疲れている時、シュークリームや大福餅を食べたくなります。脳が糖分を求めているんでしょう。
私は糖分に加えて、とびきりの文章を読むことで、脳がとても喜ぶように思います。
この『赤めだか』とか平山弓枝さんの小説を読むと、いいんです。
立川談春さんの才気に圧倒されました。
落語を聞きに行きたい。
- 宮島の鹿に癒されます
- 広島の桜も開花宣言が出ました
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2016.03.25 Fridayこんにちは。
3月23日、広島県の桜の開花宣言が出ました。
広島県のソメイヨシノの標本木は縮景園にあります。
ただ、この木は日当たりの悪いところに立っているので、他の桜がかなり咲いていても、なかなか花が咲きません。
この時期になると、広島地方気象台の方が毎日、この木を見に縮景園に行くのですが、22日は「3輪」しか咲いていませんでした。
桜の開花宣言の基準は「標本木に5輪以上の花が咲いている」ですので、22日は宣言が見送られました。
でも、23日に「5輪」咲いていたので、開花宣言となったのです。
昨年より1日早く、例年より4日早い開花でした。
開花宣言から1週間から10日で満開となるそうです。
広島の桜の見ごろは3月末ごろです。
楽しみですね。
- 大徳寺の迫力に圧倒される
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2016.03.23 Wednesdayこんにちは。
数日前、京都に行きました。ちょっと時間があったので、大徳寺を訪ねました。
一度訪ねてみたかったんです。
大徳寺というと、いろいろな歴史上のドラマに登場します。
秀吉が信長の葬儀を行ったのは大徳寺だったそうです。
秀吉が利休に切腹を言い渡した理由の1つが大徳寺山門に利休像を置いたことと言われています。
一休宗純(いわゆる一休さん)はこのお寺を再建した人とか。
でも、大徳寺は一般の観光コースに入っていません。
それで、これまで訪れたことがなかったのですが、今回訪ねてみて、その迫力に圧倒されました。
「信長公廟所」が大徳寺内にありました
「石田三成公御墓地」とあります。大徳寺にお墓があるんですね。
特に、大徳寺の塔頭(たっちゅう)の1つである「高桐院」(こうとういん)の美しさに感動しました。
独特の緊張感のある空間でした。
大徳寺の塔頭は拝観できないところが多いのですが、こちらは拝観させていただけます。
緊張感のある佇まいにひかれて、中に入って行くと、そこは細川ガラシャ夫人とその夫である細川忠興の墓石のあるお寺でした。
龍安寺や銀閣寺など、京都には多くの名所がありますが、こちらも素晴らしい。
印象深い1日になりました。