- 情報情報第2弾。情報は力だ
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2016.08.31 Wednesday
こんにちは。
高知情報の第2弾です。
高知市の人気観光地に「坂本龍馬記念館」があります。
桂浜を望む丘の上にあり、ここからの太平洋の眺めは最高です。
もちろん、訪問者のお目当ては坂本龍馬の手紙などの展示物です。
バスから降りて少し歩く道にこんな看板がありました。
「日本を今一度せんたくいたし申候 高知県立坂本龍馬記念館」
素敵なことばです。
龍馬はたくさんの手紙を残しているのですが、1863年6月、乙女姉さんにあてた手紙の中にこの一文があるそうです。
この記念館は写真撮影可なので、1枚展示物の写真を撮りました。
「万国公法」という書物です。
幕末関連の本を読んでいると、この「万国公法」という本のことが出てきます。幕末に日本で使用されていた国際法の本だそうです。
例えば、坂本龍馬はいろは号沈没事件の際、この本を論拠として論を展開して紀州藩との交渉に勝ったとか、五代友厚は「万国公法」に通じていたとか。
この記念館で「万国公法」を目にして感動。
どういう経緯で、幕末の日本人がこの本を手にしたのか?
この本を書いたのはアメリカ人の国際法学者のホイートン。出版は1836年です。
それを、中国で布教していたアメリカ人宣教師のマーティンが中国語に翻訳。これが1864年です。
それを日本は翌年の1865年には幕府の翻訳担当部署と言える「開成所」が翻訳。漢文に返り点や訓点を添えただけですが、当時の日本の知識人はこれで漢文が読めたそうです。
この書籍に注目した人の中に、勝海舟や松平春嶽がいたそうですので、龍馬もその人たちから「万国公法」のことを知ったのでしょうね。
ちなみに「万国公法」の英語は International Law。現代の「国際法」です。
幕末の日本、中国、西洋諸国ではこの国際法を基にして交渉が行われていたようなので、この情報を持っているか、そうでないかが大きな差となったことは疑いありません。
もう1つ、そもそも龍馬が海外の事情に関心を持つようになったのは、河田小龍からジョン万次郎の話を聞いたことが大きな要因だと思います。
画家の河田小龍はアメリカから戻ってきたばかりのジョン万次郎に聞き取りを行い、それを本にしていました。
ジョン万次郎は、漁船が太平洋で難破して、アメリカ人船長に救助され、アメリカに10年滞在して教育を受け、日本に帰って来た人です。当時、日本で数人しかいない(またはたった一人の)アメリカ最新情報を持っていた人です。
龍馬は1853年、ちょうど江戸で剣術修行をしていた時に黒船が来航。土佐藩に駆り出されて、黒船を目撃した18歳の龍馬は攘夷思想に染まります。
でも、翌年、土佐で河田小龍に会いに行き、ジョン万次郎の話しを河田小龍から聞いて、これがその後の動きの基盤となったように思います。
最新アメリカ事情に通じている龍馬だから、勝海舟をはじめとする幕末のリーダーたちと話ができたのだ。
「情報は力だ」と「万国公法」の本を眺めて、そう感じました。
ただし、情報を持っていても、それをどう使うのか構想力が必要です。それがないと、情報は生かせませんよね。
坂本龍馬記念館に展示してあります
- 高知情報第1弾。桂浜から眺める太平洋は澄み切った青
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2016.08.30 Tuesday
こんにちは。
2日間、高知に行っていました。
台風が心配されましたが、台風10号はあまり高知に影響はなかったようです。
台風とともに夏が去ったようです。今朝(8月30日)の広島は風が冷たい。一気に秋を感じます。
さて、桂浜にある坂本龍馬記念館を訪ねました。
桂浜から眺める海が真っ青。瀬戸内海とも日本海とも違う海の色です。
高知市内から桂浜に行くには、50メートルの高さのある「浦戸大橋」を渡ります。ここからはじめて太平洋が目に入るのですが、それは感動ものです。
高知市内と桂浜を巡回する「MY遊バス」があるので、こちらの1日券(1000円)を購入することをお勧めします。1時間に1本程度ですが、高知の観光地を結んでいてとても便利です。
このバスを使ってまず「坂本龍馬記念館」を見学。その後、10分くらい歩いて「桂浜」です。
桂浜では坂の上に大きな「坂本龍馬像」が海を見つめています。そこから、下の海岸に降りて行く階段があります。海岸にはコンクリートの遊歩道があるので、そこを歩いて、バスや車の止まる場所に行けます。気持ちいいですよ。
太平洋の清々しい海
- 遠藤周作マニアにお勧めの1冊
- 10月8日(土)・9日(日)は西条の酒まつりです
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2016.08.29 Monday
こんにちは。
少しずつ秋を感じるこの頃ですね。
秋というと、食事がますます美味しく感じられます。
そうすると、やはり美味しい酒が飲みたい。
まだ、早いのですが、西条の酒まつりの紹介をします。
今年の酒まつりは10月8日(土)・10月9日(日)に開催されます。
2日間で20万人を超える人が西条を訪れる酒に関しては日本で有数の祭りです。
はじめて酒まつりに参加する人への私のお勧めを書きますね。
1 西条酒まつり公式サイトから情報を得る。
2 朝早く行動するのが良いです。
3 1000種の酒が飲める「酒ひろば」は避けて、酒蔵あたりをぶらぶらしましょう。
(酒ひろばには本気の人が集まって、それは殺気立っています。あはは)
4 食べ物の屋台があるので、レストランに入るよりは、こちらで軽く食事を。
5 各蔵元の仕込み水が飲めます。ぜひ、味わってください。
6 8日の夜、西条に宿泊するのも良いですよね。その場合は、早めに予約を。今年はすでに予約が取れない状況のようです。来年また。
こちらは賀茂鶴さんの仕込み水です。
- 逆転に次ぐ逆転。カープが「神ってる」
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2016.08.28 Sunday
こんにちは。
台風10号の動きが微妙ですね。
さて、昨日のドラゴンズ戦もカープが勝ちました。
同点で迎えた10回表に一挙7点。
4連勝です。
25年ぶりのリーグ優勝も現実味を帯びてきました。
広島県人は興奮気味です。25年ぶりですからね。
連日の逆転劇。こういう状態を「神っている」というんでしょうね。
6月18日対オリックス戦で、サヨナラホームランを放った鈴木誠也選手に対して緒方監督が「神っている」と言ったことから、広島では「神っている」ははやり言葉です。(全国的も話題になってきているようですね)
この日、緒方監督は「神がかっているよ。いまどきの言葉でいうと『神ってる』よな」と発言したんだそうです。間違えていったのではありませんよ。(私ははじめ、そう思っていましたが)
それにしても、状況はあっという間に変わるのですね。
2012年6月、テレビ朝日の人気深夜番組の「アメトーク」で「カープ芸人」を取り上げた時には、まだカープ人気は地方限定でした。または、一部のマニアックなファン限定といった感じ。全国ネットの人気番組が「カープ芸人」を取り上げるということで、広島の視聴率はすごいことになりました。
京都出身で、広島とは何のつながりもない人気芸人の徳井義実(チュートリアル)さんが「カープ大好き」と発言して、広島県人はとても喜んだものでした。そして、広島県人も全国の視聴者も「何で?」と思いました。(徳井さんの場合は大野豊投手のファンだったので、カープファンになったそうです)
その番組の反響がどれほど大きかったかを示すエピソードを紹介します。
徳井さんはその後すぐに、エディオン(広島発の家電量販店。もと「デオデオ」)のTV宣伝をゲットしました。
それと、カープ女子。
2012年の時点では、まだ、「カープ女子」もそこまで話題になっていませんでした。
「カープ女子」が社会現象となったのは2014年でした。「カープ女子」ということばが2014年の流行語大賞トップテン入りをした時のことをよく覚えています。
同じ2014年の12月、ヤンキーズの黒田投手が広島に復帰するというニュースが飛び込んできました。この時も広島県人は興奮しました。
黒田選手の入団会見での発言の見事だった頃。そして、その後の行動の1つ1つが胸を打ちます。
黒田さんはすごい投手だからヒーローなのではなく、すごい人間なのでヒーローなのです。
現在、広島のマツダスタジアムは連日満員。神宮・横浜球場ではビジター席が真っ赤に染まるという状況を生まれています。これは、地道なカープ球団の努力のたまものなのでしょうね。努力や戦略のないところに結果は生まれませんからね。
やはり2009年の新球場建設(マツダスタジアム)が現在のカープ人気の大きな理由であることは間違いありません。
見る人、プレイする選手を大切にした球場設計。新幹線からも球場が見えて、宣伝効果も抜群。カープ人気が、広島だけの限定版ではなくなりました。新幹線で全国から観戦に訪れる人がそれは多い。
平和公園前にあった旧市民球場は空席が見立っていました。椅子が狭く、トイレが清潔でなかった。マツダスタジアムはその点、それは快適です。
以前、広島くらいの中規模な都市ではコンスタントに3万人を動員することは難しいのだろうと言われていました。
でも、都市の規模の問題ではなく、球場というハードが快適になり、選手というソフトが魅力的になると、人が集まるのですね。
以前はカープファンというと、「広島に縁のある人」という発想でした。でも今は違います。
昨日のドラゴンズ戦はナゴヤドームの半分が赤で染まったと言われています。別に広島出身者のみが詰めかけているという訳ではないでしょう。カープ人気が全国に広がったということです。
本当に、状況はあっという間に変わりますね。
球場はいつも満員
- 平和記念資料館改修スケジュールが変更になっています
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2016.08.27 Saturday
こんにちは。
もうすぐ8月も終わりですね。
平和記念資料館は改修スケジュールが再び変更になっています。
http://www.pcf.city.hiroshima.jp/topics/c20160714t.pdf
工事に予想以上の日にちがかかっているようです。
平和記念資料館(一般には原爆資料館と呼ばれています)は1955年に開館した「本館」と1994年に新たに開館した「東館」の2つの建物で成り立っています。
「本館」が2017年2月まで開館することとなりました。
そして、2017年2月から2018年7月までの約1年6カ月は「本館」が閉館します。
「本館」が閉館中は、リニューアル展示となった「東館」が開館するので、平和公園を訪れる人は「本館」が閉館中であっても、「東館」の見学は可能です。どちらも閉館という期間はありません。
現在のスケジュールでは、「本館」「東館」の両方が開館する「リニューアルオープン」は2018年7月の予定です。
たくさんの人が訪れる平和記念資料館の「本館」。丹下健三の設計です。2006年に戦後建築された建造物として初の国の重要文化財に指定されました。
- 10代の日本人の名前がすごいことになっている
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2016.08.26 Friday
こんにちは。
日本語から英語に文章を翻訳をしていて、驚いたことがあったので、紹介しますね。
日本語から英語に翻訳する際に、必ず確認する必要があるのは、名前の読み方です。
一番困るのは、「山本雅子」さんという漢字で、読み方は「やまもと・のりこ」さんとお読みします、という場合。
読み方が複数あったり、見当がつかない場合は、原稿を出してくれる方に確認するので、間違いになりにくいのですが、上のような場合は、確認せずに翻訳してしまうことがあるので、本当に要注意です。
さて、今回、私が驚いたというのはこれとは別の件です。
ともかく読めないんです。
20名の中高生の名前を翻訳するのですが、10人の名前が読めない・・・。
驚きました。
ということは、小学校や中学校の先生は生徒の名前を覚えるのに、それは苦労しているということなんですね。
お察しします。
すごいことになっています。
- 「上ノ原牧場 カドーレ」は何度も行きたくなる場所です
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2016.08.25 Thursday
こんにちは。
9月10日(土)、ひろしま国際センター主催の講習会で講師を担当します。
この講習会はボランティア通訳の方向けのもので、今年で4回目。
これまで「平和公園」「宮島」「ループバスで巡る広島観光」をテーマにしました。
今年のテーマは「西条の酒」です。
それで、数日前に東広島市の西条を訪ねてきました。
講習会で主に紹介するのは「酒蔵通り」です。ちょうど、フランス人団体旅行者に遭遇しました。
「サケ」は日本旅行の中の重要なコンテンツです。
それだけでなく、ちょっと足を伸ばしたドライブコースも紹介する予定です。
西条のすぐ近くにとても美しい農村風景が広がっています。
お勧めは、西条駅から車で40分程度の福富町です。
「道の駅 湖畔の里 福富」も良いですが、私の一押しは「上ノ原牧場 カドーレ」です。
http://www.cadore.jp/modules/cheeze/
小さな牧場があり、そこで絞られたミルクを使ったジェラート、ケーキ、チーズが絶品なんです。
レストランも充実しています。
2060円のランチセットは「牛・豚肉のしゃぶしゃぶ、たっぷりの地元野菜」「チーズケーキとジェラート」「飲み物」です。
たっぷりの量。質も抜群です。
そして、全てのデザインが美しい。それは素敵な空間です。
牧場を経営している家族の中に、才能のある人がいたんですね。
どの観光地も施設も生き残りをかけて日々奮闘しているのですが、なかなか苦戦中のところが多い。
でも、カドーレは経営者家族の皆さんがアイディアを出し合い、細かいところまで考えて実行している。
理想のファミリービジネスです。
すごい構想力と気配り。
お見事。
「レストランカドーレ」です。この外観。内装も素敵です。
自家製のモッツァレラチーズもおいしい。
- 「情報伝達」もバトンリレーです
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2016.08.24 Wednesday
こんにちは。
今日は少し涼しい。ちょっと秋の到来を感じます。
リオ・オリンピックが終わり、祭りの後の静けさといった感じですね。
「ここ一番!」という時に力が発揮できるアスリートがいます。その精神力に感動します。
大会が終盤に差し掛かった時に行われた「陸上男子400メートルリレー」はすごかったですね。
4名のアスリートがきらきらしていました。
第一走者の山縣亮太選手は広島県人です。それまで故障に苦しんでいた後の復活。喜びがひとしおでしょうね。
さて、4人の華麗な「バトンパス」を何度も映像で見ていて、「情報伝達」もまったく同じだと思いました。
バトンパスが重要なんですね。
バトンパスにもたついても困りますし、時にはバトンパスが行われず、情報伝達が中断することがあります。
これまで何度か、必要な人に必要な情報が届いてないために、大変な状況になってしまった事例を見たことがあります。
では、バトンパスを失敗しない方法は何か?
それは、「想像力」だと思います。
自分が受け取った情報をどう処理するのかを想像できるか、それとも、その想像ができないか。
情報伝達もスポーツの一種だと思います。
ところで、リレーの「バトン」の英語を紹介しますね。
baton です。「ブトーン」といった発音となります。
「バトン」というと、buttonに聞こえます。こちらは服などのボタンのことです。ややこしいですね。
- 長崎一押しの訪問個所は「外海」です
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2016.08.23 Tuesday
こんにちは。
暑いですね。
引き続き、長崎情報です。
長崎を旅行するなら、ぜひ「外海地区」(そとめちく)に行くことをお勧めします。
遠藤周作の『沈黙』の舞台となった場所。
遠藤周作文学館のある場所です。
長崎駅からバスで約1時間。車で40分くらいです。
角力灘というのだそうですが、海がきらきらして、それは美しい。
今年、日本政府が世界遺産に推薦した「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」12の構成資産のうち「出津教会堂」(しつきょうかいどう)がある場所でもあります。
お勧めです。
『沈黙』の舞台となった「外海地区」に「遠藤周作文学館」が2000年に建てられました。展示内容も良いですよ。
こちらが「遠藤周作文学館」の姿です。この海がそれは素晴らしいんです。
「遠藤周作文学館」の隣は「道の駅 夕陽が丘そとめ」です。地元産品を使った料理がおいしいレストランにぜひ寄ってみてください。お土産は「ドロ様スパゲッチー」「ドロ様そうめん」です。
車で10分くらいのところに「出津教会堂」があります。